静かなる大地
掲載日:2026/02/02
眠るとき、染み入った煮物がそうするように、コトコトと胸が鳴る。
明日、目が覚めたら、まず水をやろう。
散歩に出て、太陽の大きなあくびを見てから、背伸びをすることだ。
それから、角を二つ曲がった先にある喫茶店に入って、チャイを頼む。
オーナーのお洒落なレコードの音色に身を寄せて、この嗄れた世界について語り合う、その人を見つけよう。
その後は公園に行って、もうすぐ春を知らせる鳥たちの喜びの舞をしかと見て、綻びの笑みを浮かべる。
夕暮れ、発掘した美味しいパン屋でハードパンを買って、大胆に齧りながら、今晩のポトフの材料を揃えるために足を踏み出していく。
明日、目が覚めたら。
その奇跡があったら。
おやすみ、世界。
グッバイ、ハロー




