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不完全人形

「ウィリアンダーズ、ノ実行ヲ確認。生命反応ヲ感知シマシタ」機械の声が暗闇の先から聴こえて来る


「機体No.001ヲ解放シマス」


ガシャン!暗闇の先で何かが開く音が聴こえた。そしてその先から何かがこちらへ向かって来る事が感じられた


「私ハ自立型自動制御型不完全人形機体No.001通称「ハリスの意思」完全起動シマシタ」


ロボット!?目の前に立つその人の様な何者かに対して沿う感じた。手の関節の感じ、目の中心から真っ直ぐ引かれた線がロボットっである事を確証させてくる


「お前はロボットか?急に現れて…一体何なんだ?   」


「私ハ、ハリスノ意思貴方にニ与エラレタ選択肢ノ一ツデス」


「選択肢……か」


ハリスの意思と名乗るロボットは自身を俺の選択肢の一つと言った。それがどういう事なのかさっぱり分からん


「主ハ私ヲ望ミマスカ?」


「まぁじゃあ望むよ。減るもんじゃ無いし」


「了…肉体ヲ確認…完了、同機プロセスヲ解放、同機先ノスロットノ空キヲ確認」


「同機ヲ開始します」


そうハリスの意思と名乗るロボットは一瞬眩い光に包まれたかと思うと突然背後から現れて来た。その一瞬の出来事に呆気にとられているとロボットが口を開いた


「主ノ情報を確認…完了シマシタ。カエデ様ニ求メマス。私ノ名ヲ設定シテ下サイ」


「じゃあそのままハリスで」


「……………了、機体No.001コノ時点ヲモチ【ハリス】ト名ヲ変更シマシタ」一瞬何かためらった様に感じたが杞憂だろう。


「何か出来るの?ハリス君」


「…………ハリスパワーガ少々」


「じゃあ使って見て」


唐突な無茶振りに対して一瞬顔をしかめた様に見えたがこれもきっと杞憂だろう。


「ハ、ハリスパワー解放」


一瞬の静寂が起きた。その空気を変えるために俺がハリスを少々からかおうとした時


『クエストが解放されました』


EXクエスト「時を超えた先にある物」

EXクエスト「永久の騎士は何を告げる」


「………………えっ…?ハリスパワーすげぇ!!」


「関係アリマセン」


思ったよりも気が合いそうだなと感じた。それにしてもハリスもとい「ハリスの意思」は機体にナンバーがあるから、複数台他にも種類は居るんだろう


「さてハリス、早速で悪いんだがな…マッピング頼む」


「………了」


少し嫌そうにしながらもこちらの要求を呑んでくれる。不完全人形……色々調べてみるか。ハリスが現れた方へと歩みを進める。ハリスは浮きながらだ


「培養液…か?ハリスが一番端の空きから出たとするとその隣がNo.002か…ハリスと違って金髪だ…な…めちゃくちゃ多いじゃねぇか!!」


百以上はありそうな程並べられた不完全人形が入れられた容器達に驚く。一つ空いた容器を除き大量の不完全人形達が眠る様に入っていた


「……………」


その自分の仲間をじっとハリスは見つめた。そして自身の手を仲間の顔に当たる部分の前のガラスに置く。ガラスを撫でまたじっと見つめる


「……?ハリスどうかしたか?」


そんなハリスの様子を見て不思議に思った。俺はこの時ハリスはただ仲間に興味があるのかと思った。


(いいえ)…何モ゙…」ハリスはカエデの問いにそう答えた。ガラスの上に置いた手をどきカエデの元へと戻る


「おっ!資料発見!」


不完全人形が大量に並べられた部屋の奥に置かれていた小さな机の上に誰かの日記?の様な物が置かれていた。その資料の名前は黒く塗りつぶされ読めない状態だった。しかし中身はざっと見では読めそうな雰囲気だ、一応此処から出てから読もうと思う  


「………?持テ、ト受ケ取レバ良イデスカ?」


ハリスは自分の目の前に突き出されたその資料を一瞬不思議そうに見つめ俺に聞いてきた。というかどうにもハリスは人の様に感じる身振り手振りも、喋り方も何処か人間の様だ


「勿論雑…荷物運びさ俺のインベントリは鉱石だらけで入ら無いからな」


「了………インベントリ拡張ヲ実行……完了」


インベントリ拡張?ハリス君もしかして自分で持つき一切無いな


「ハリスくーん持つき無いね」


俺が差し出した資料を一切として受け取るつもりが無さそうだ。目を一切合わせない様にすらしている

やはり人間だな


「……いいや、インベントリ広くなったし。さあ思い残す事は無いな!ハリス次の部屋に向かおう」


「……何故ソコマデ急グノデスカ?」


「単純に時間が無い!」


実はの所、余り時間に余裕は無い明日本島への船が来るその船が来るのは夜中の十二時現在の時間から後二時間も無い。悠長に長く探索する時間は無いんだ。元々は最後に一周しとこうかなって理由だったんだが。まさかこんな所があるなて思ってたからな


カエデはハリスの方を一度真剣にジッと見つめる。その目にハリスは疑問符を浮かべカエデに問う

「何カ?」


「いや…何でも無いです」


カエデはハリスの問に曖昧に返事をしハリスを連れ次の部屋へと歩みを進めた。カエデの足取りは先程迄と比べ速くなっているのが感じ取れた


資料室


「さてと次の部屋はハリスがいた部屋に比べると綺麗だな。壁が鉄なのか錆びてやがる」


「本棚ニ大量ノ本ガ――…何ヲシテイルノデスカ?

カエデが目の前の本棚に並べられた本を一気に抜き取っていく


「見ての通り本を貰ってるんだよ。どうせもう来る事は無いだろうし奪ってもバレねぇだろ」

何となく顔が不敵な笑みを浮かべている気がした


「ソウデスカ……コレハ取ラナイノデスカ?」

ハリスは残された一冊の資料を指す


「あぁコレか?一応もう一回試しとくか」

カエデはそのハリスの指す資料に手を伸ばす。資料

に手が届く、しかしその資料は一つの警告画面を残した「鍵が必要です」と


「鍵が必要なんだと」

資料へと伸ばしていた手を引っ込め立ち上がる


「もう十分かなもう通路も無かったし扉も無いし出ようかハリス」

こうしてカエデはハリスと言う不完全人形を手に入れた。そして世界は動き出した

実は後何個か部屋が存在します。その部屋へと入る機会はいまの所ありません

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