プロジェクト・ウィリアンダーズ
「やっと芝先の授業が終わった〜」グ〜と体を伸ばしながら席を立つ。机に出した教科書と筆箱、ノートをカバンにしまう
「な〜楓今日って短縮日課の四時間授業だよな?」耳元で大きな声が聞こえ思わず聞こえて来た方へと向けて手のひらでその声の主の頬をビンタする
「……そうだな、さぁ帰ろうと」カバンを持とうとした俺の腕をそいつは掴む。そいつは前田勘太郎と言う名前だ
「ビンタしときながらさっさと帰ろうとすんなよ!地味にいたかッたんだからな!」勘太は自分の頬を擦る。そんなに痛くないようにしたんだけどな〜
「……あと、まだホームルームが残ってるぞ」その言葉に俺は席に無言で座る
「かっこ悪ー」勘太は囃し立てる様に喋る
「お前らー席に着けよー」
速くホームルーム終わら無いかな。この気持ちはほぼ全員が思っているであろう。勿論俺もその一人だ
このクラスにも俺と同じ理由の奴がきっといる、と言うかいるさっきの勘太も同じだ。
何て言ったて今日はあのサージェントの新作VRゲームの発売日なのだから。
前作、前々作の格ゲーからのMMORPGと一番最初の作品と同じ原点に戻ってきたときた、そのおかげでゲームの話題はそれで持ちきりだ
「なぁなぁ楓ー」
「あっ?何だ」
勘太が後ろからシャープペンシルのペン先をグサグサと刺して来る。一瞬シャーペンを折ってやろうかと思うほどうざかった
「今日帰ったら一緒にあれやろうぜ」
「あれな。まぁ一緒にできるんじゃないかな?」
「そうだよなーまだ決まったわけじゃないもんな」
「おい!こら!楓と勘太郎!ちゃんと話聞け!夏休みが近くって浮かれているかもしれないが、くれぐれもも夜更かしするなよ」
「先生も絶対やる気満々だよな楓」
サージェント新作のVRMMORPG、プロジェクト・ウィリアンダーズ広大な世界、多種多様の種族やモンスター。そして全プレイヤーでゲーム内の世界を救うメインストーリーなど、他にもプレイするプレイヤーを楽しませるイベントが用意している
とテレビの画面で流れるコマーシャル内の人物が言う
「さて、サイトでは既に始めた人達が集まってんな
……俺もそろそろ始めるとしますか」
VRを装着しベッドに横たわる。VRをする際は基本的に安定した場所で行う必要がある
「先ずは名前の設定だな…うーんいつも通りに下の名前で行くか?…安直だな…カエデ……うーん此処はいつも通り「カエデ」と我ながら適当な名前だなー」
目の前の入力画面に「カエデ」と打ち込む。そして完了のボタンを押し次の設定は職業だ
「なになに?職業はランダムなんだ…久しぶりに見たなランダム職業って。確か前は元楽だったかな?さて何が出るかな?」
「…………「罪人」?盗賊の一種か?」
この時はまだ知らなかった、この職業が完全外れの職業であると
「……おっ!やっぱりキャラメイクありますよねー!こういうの好きだな。まぁ此処は真面目に頑張りますか」
筋肉量を変え。足の長さを変え、元からあった初期設定をどんどん変えていく。顔面を変え髪形を変えその姿はまるで女性に近づいて行く。性別は男だが顔が腰付が段々と女性に近づいて行く
「……っは!何をしていたんだ俺はこんな金髪の女性を作った覚えはないぞ?何故だ?まぁ最初からやり直すか」
そして完成
「さてプレイしますか!いざプロジェクト・ウィリアンダーズの世界へ!」




