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第4章 サラ捕獲作戦

「──サラ・エヴァンス、十八歳。表向きは一般学生。だが、おそらくはノクスの潜入要員である」

管理局本部、地下第七会議室。

冷たい蛍光灯の光に照らされたその空間には、厳選された十名ほどの職員が集められていた。中央に長机が据えられ、その先端には指揮官であるライアンが立っている。エリカ・ノヴァはその右隣に着席していた。

壁面には大型モニターが設置されており、そこには簡素なサラの人物情報が映し出されていた。年齢、通っている学校、顔写真──それだけの、ごく簡潔なプロフィール。だが、その背後に潜むものを、場の誰もが見逃していなかった。

「これが、今回の追跡で得られた唯一の確定情報だ」

ライアンの声が響いた。静まり返る室内に、彼の落ち着いた語調がよく通る。

「名前は、映像記録と構成員の発言から特定された。活動中に通話していた相手が彼女を『エヴァンス』と呼び、さらに別の交信で『サラ』と名乗る場面があった。これをもとに学校と周辺の記録から照合した」

エリカは無言で頷き、机上の資料に目を落とす。厚手の紙に印刷されたそのプロフィールは、空白が目立ち、いかに情報が少ないかを如実に示していた。

(行動だけは印象に残るのに、記録はまるで霧の中)

他の職員たちも資料に視線を落とし、ざわつきはなかったものの、緊張は空気を通して伝わってきた。

「履歴には異常なし。通学記録も生活パターンも至って平凡。しかし……それがむしろ不自然だ」

ライアンは手元の端末を操作し、別の資料を映す。そこにはサラの通学路、立ち寄り先、日常の買い物履歴などが淡々と示されていた。

「監視班の報告によれば、彼女は特定の行動パターンを崩すことがほとんどない。定刻に登校し、決まったルートで帰宅。寄り道の頻度も極めて少ない。……まるで、誰かが“作った”ような生活記録だ」

「偽装の可能性は?」と、背後から若い女性局員の声。

「高い」とライアンは即答する。「記録の整合性は完璧だが、逆に“完璧すぎる”。人間らしさがない。生活の揺らぎが極端に少ない。恐らく、誰かが監視下に置きながら、生活の痕跡を整えていた」

「……ノクスか」

エリカの小さな呟きに、誰も反論はしなかった。

「今回の接触で、彼女が少なくとも現場で自発的に行動する力を持っていることが明らかになった。任務の主導権こそ握っていなかったが、独断での逃走、戦闘回避、情報操作においては熟練した対応を見せている」

ライアンは壁際のホワイトボードを示す。そこには前回の追跡戦の経路図が赤線で記されていた。

「……捕獲作戦を展開する。監視班はすでに彼女の登下校ルートを特定済み。本人の生活パターンを踏まえ、明後日の下校時にあわせて動く」

周囲の局員たちが頷く。

「対象は未武装だが、逃走経路を事前に熟知している可能性がある。包囲班は通学路三方向に配置。逃走経路にある物陰、障害物の利用にも注意すること。加えて、正体不明の“支援者”が存在する可能性もある。尋問は現場で行う。移送は危険と判断する」

ライアンの視線が室内を一巡し、やがて真剣な表情で言葉を発した。

「現場指揮は、ノヴァ、イングラム、私の三人で執る。ただし、目立つ配置は避ける。サラ・エヴァンスに顔を知られている可能性がある以上、私とエリカは直接の接触を控える」

エリカは静かに頷いた。その意図はすぐに理解できた──サラの反応を最小限にとどめるには、彼女の記憶にある顔は現場で不用意に姿を見せるべきではない。

ライアンは間を置いて言葉を続ける。

「初動の接触はイングラム班に任せる。対象の動きを見て、こちらで動くかを判断する。私とエリカの班は、それぞれ逃走経路を押さえる位置に展開。想定される迂回路や抜け道も監視範囲に含める」

室内の数人が頷き、手元の端末に入力を始めた。ライアンはさらに声を強める。

「捕獲に関しては、特殊能力の使用を禁ずる。対象が一般市民の前で異常を察知する可能性があるためだ。基本は素手、および捕獲装備のみで対応すること。状況が制御不能になった場合のみ、段階的に対応を引き上げる」

数名の局員たちが頷き、メモを取り始める。ライアンの目は依然として鋭い。

「目標は“無害な女子学生”に見えるが、過去の逃走例からして状況判断能力と反射的行動に優れている。誤って刺激しないよう慎重に──だが、確実に確保する」

エリカはわずかに姿勢を正し、声を発した。

「了解しました。後方から状況を逐一確認し、必要に応じて即応します」

会議室には、静かだが確かな緊張感が漂っていた。サラ・エヴァンス。彼女の周囲に漂う不穏な気配に、誰もが言葉にできない不安を抱いていた。

──そして数日後、捕獲作戦は実行に移される──

放課後の空気が、街をやわらかに染めていた。

サラ・エヴァンスは、視線を校門の向こうに流しながら軽やかに歩いていた。表情は穏やかで、片手には小さなスクールバッグ。制服の裾を揺らしながら、まるで今日の天気にしか興味がないかのような足取りだ。

「ん~、今日の風、いい感じ~」

鼻歌まじりに歩く彼女の瞳は、しかし確実に周囲を捉えていた。

──いつもより緊張感あるなぁ。尾行かな?3人……いや、後にもう1人追加で4人?

何気ない仕草で髪をかき上げながら、サラは交差点を斜めに見た。死角となる雑居ビルの入り口、その前を通りかかった通行人、その視線の不自然さ──そうした情報が、彼女の中に自然と流れ込んでくる。

そのときだった。

「サラ・エヴァンスさんですね?」

声をかけてきたのは、スーツ姿の女性だった。20代半ばくらいだろうか。近づけば柑橘系のいい香りのするような、いかにも公務員という雰囲気をまとったきれいな若い女性。彼女の後方には二人、やや離れて立つ者の影。態度に威圧感はなかったが、周囲の配置と目線の鋭さが何より物語っていた。

「私たちは管理局の者です。少しだけ、お話を伺いたいのですが」

丁寧な口調。だが、その下にある警戒と監視の意図は明白だった。

サラはきょとんとした顔を作る。目をぱちぱちと瞬かせて、まるで意味がわからないとでも言いたげに首を傾げた。

「えー? あたし、なんかしたっけ~?」

「いえ、あくまで任意の同行です。ご協力をお願いしたいだけで」

女性はサラに手が届くよう、一歩前に出た。周囲に緊張が走る。サラはその空気をあえて飲み込んで、くすりと笑った。

「そっかそっか、じゃあさー、ちょっとだけ考えさせてくれる?」

そう言って、くるりと一歩だけ背を向ける──と、次の瞬間、風が踊った。

制服のスカートが翻り、サラの姿は一気に歩道の向こうへと跳ねた。交差点の信号を無視して、車の間を縫うように走り抜ける。

「逃げたぞ!」

後方にいた管理局員たちが即座に動き出した。

「確保優先、逃走ルートの封鎖を急いでください!」

女性の短い指示が飛び、二人が左右に散開して路地裏の出口を塞ぐ構えを見せた。だが、サラはそれすらも見越していたかのように、近くのごみ箱を踏み台にして軽やかにその頭上を飛び越えた。

「わーっ、逃げろ逃げろ~っ!あたしを捕まえられるかな~?無理だと思うけどぉ~っ♪」

笑い声を残して、彼女はまるで地図が頭にあるかのように曲がり角を連続で切り抜ける。入り組んだ裏路地、ゴミ箱の影、短い階段を二段飛ばしで駆け上がり、次の瞬間には雑居ビルの裏手に姿を消していた。

管理局員たちは無線で連絡を取り合いながら、逃走経路を封鎖するように動くが、その動きの一歩先を読んでサラは飛ぶように街を駆けていく。

「後方、西側通路に回り込まれた! ……くそ、どこだっ!?」

一人が裏通りの分岐で立ち止まったとき、サラはすでに屋根伝いに飛び移っていた。スカートが翻り、スクールバッグをぶら下げたまま、その身体は猫のようにしなやかに動く。

「ん~、ちゃんと追ってきてるねぇ~。でも、まだまだ甘いよ~?」

その瞳に、わずかな高揚が宿っていた。どこかで、この状況すらゲームのように楽しんでいる。

──でも、油断はしちゃだめだね~。この感じ、こっちの手の内もバレてるっぽいし?

足元を滑らせないよう注意しつつ、サラは路地から表通りへと一気に飛び出した。交通の流れを読むより先に、そのタイミングを身体が勝手に判断していた。

──封鎖が甘いなぁ~。東通りに誘導されてる?……ってことは、そこに待ち伏せかな?

判断は一瞬。誘導を逆手に取り、彼女は突然建物の壁に手をついて跳ね上がる。非常階段を三段抜かしで駆け上がり、屋上へ。

しかし、その先には──

「サラ・エヴァンス」

その名を呼ぶ声。聞き覚えのある、冷静な女の声だった。

「わ~、ひっさしぶり~。って、一週間くらいだっけ? まさか、ここにいたとは~」

屋上の端に立つ少女──エリカ・ノヴァ。静かな殺気を漂わせ、逃げ道を封じている。

「エリカちゃんかぁ~。ねえねえ、こんなとこで待ってるとか、ストーカーみた~い」

軽口を叩くサラ。その口調はあくまで軽く、だが、指先には緊張が走っていた。

「……そのまま大人しくしてもらいます」

「うわっ、こわ~っ。で、でもね~、あたし……まだまだ捕まる気ないんだよねっ♪」

再び駆け出そうとしたその瞬間──

「待てと言ったはずです!」

鋭い声が背後から飛んだ直後、乾いた銃声が屋上に響き渡った。本来は許可されていないはずの威嚇射撃。それが、空気を裂いて放たれた。

「うわっ……!」

サラの足元で何かが爆ぜ、瞬間、ふくらはぎに灼けるような衝撃が走る。

「いったぁ……!? ちょっと、マジで撃ったのぉ~!?」

痛みでバランスを崩し、次の一歩を踏み出す前に身体が傾く。そのまま屋上の床に膝をつき、反動で転がるように崩れ落ちた。

「……誰が撃ったっ!? 捕獲装備のみで対応のはずです!」

鋭い声でエリカが叫ぶ。周囲の空気が一瞬凍りつく。

しかし、それよりも早く、サラの身体を直接押さえつけようと、二人の管理局員が飛びかかる。

「うわわっ、ちょ、ちょっと近いってば~!」

足に走る鋭い痛み。さっきの銃撃の傷が本格的に効いてきたのか、右足がうまく踏ん張れない。その一瞬の隙を、二人の局員が見逃すはずもなかった。

一人が肩を、もう一人が腕を取り、サラを力で押さえつける。

「いったたた……! ちょ、あたし女の子なんですけどぉ~!? もうちょっと優しくできないのぉ~!?」

地面に膝をつかされ、胸を床に押しつけられる。その間もサラは痛みに顔をしかめながらも、口元にはどこか飄々とした笑みを浮かべていた。

肩と腕をしっかりと押さえつけられ、身動きの取れない体勢のまま、サラは乱暴に押し倒された地面の冷たさを感じていた。スカートの裾は無様にめくれ上がり、撃たれた右足のふくらはぎがズキズキと悲鳴を上げる。視線だけを動かして、彼女は血の滲むふくらはぎをちらりと見た。

「「ったくも~……ちょっと撃たれただけで転んじゃうなんて、あたし、ほんっとにドジったな~……! でもま、こんくらいのケガ、どうってことないし~」

痛みで溢れた涙を堪えるように笑いながら、視線をエリカに向ける。その目に浮かぶのは、悔しさと意地が入り混じった色。

「エリカちゃんが指揮してるなんて、運がいいのか悪いのか~……いや、運が悪かったってことにしとこっかな~?」

いたずらっぽい笑みの奥に、微かに隠し切れない焦りがにじむ。

数名の管理局員がサラ・エヴァンスを取り囲み、その中にライアンとエリカの姿もあった。

サラは地面に押し倒され、うつ伏せの状態で右足を庇うようにうめいている。制服姿の局員が彼女の両手を背中で拘束し、乱暴に立たせた。

「……痛っ……ちょっと、もうちょい優しくできないの~……?」

彼女のスカートは乱れ、膝には埃が付着していた。片足を引きずるようにしながら、局員に引きずられるサラ。

「すみません。ここまで手荒に取り押さえるつもりはなかったのですが」

エリカが短い謝罪とともにサラの傷を確認する。その表情には焦燥がにじんでいた。

「勝手な発砲をしたのは誰ですか」

その言葉に、周囲の局員が一瞬顔を見合わせる。

──がすぐに場の緊張を察し、ライアンが低い声で命令を飛ばした。

「糾弾は後だ。応急処置を施したら、その場で事情聴取に入る。運ぶ時間はない。ここで済ませる」

屋上の一角に設けられたベンチにサラが座らされる。右足には素早く包帯が巻かれ、止血が施される。息を吐きながら、彼女は肩をすくめて笑った。

「まさか~、取り調べって青空の下でやるタイプとは思わなかったなぁ~」

観念したように気の抜けた声でつぶやくが、彼女のその目は──まだ終わりじゃない、と言っていた。

エリカとライアンが正面に立ち、記録端末を片手にサラに向き合っていた。

サラは簡易的な応急処置を受けた右足をかばいつつ、屋上のベンチにもたれかかるように座らされていた。肩で息をしながらも、その表情に焦りはない──少なくとも、表面上は。

「サラ・エヴァンス。年齢十八歳。ノクス所属の諜報員。間違いありませんか。」

「うわぁ、こんなにいっぱいの知らない人に名前と年齢知られてるなんてぇ、なんか有名人になった気分だよぉ~」

「悪ふざけは通用しない」ライアンが短く言い放つ。「行動履歴、通信履歴、逃走経路、全て事前に把握していた。つまり、計画性があると見なされる」

「へぇ~、そこまで言われちゃうと、逆に照れちゃうなぁ~。でも実際は……わたし、ほんっとに行き当たりばったりなんだけどねぇ~?」

「ヴァルデス──その名に聞き覚えは?」

その名が出た瞬間、サラの唇から笑みが消えかけた。

──が、すぐに持ち直し、ふっと息を漏らすように笑った。

「うんうん、知ってるよ~。だってあの人、ちょっと……変わってるからさぁ~。でもまあ、そこがイイっていうか~」

その瞬間だった。

爆風とともに、屋上の出入口の扉が吹き飛ばされる。巻き上がる粉塵、飛び散る破片。

その中から現れた真っ黒な影は、その巨躯を表しながら低く冷酷な響きを発する。

「それ以上喋るな、エヴァンス」

左目には赤く輝く義眼、左腕は金属の義手に覆われている。 無表情の仮面をつけたまま、冷徹な視線を局員たちに向けた。

「ラゼル……来るの、遅いってばぁ……っ」

「ふん、敵を尋問しているというのに警戒体制が穴だらけだ。見ていられんな」

ラゼルと呼ばれた黒い影はそう一言発すると、前に倒れるかのごとく姿勢を落とし、

──直後、爆音とともに踏み込んだ。

「制圧!再展開!接近阻止を最優先!」ライアンが叫ぶが──

ラゼルの動きはまるで刃。

一直線にサラのもとへと駆け、すれ違いざまに局員の一人を叩き伏せる。

「待ってたんだからねぇ、ホントに~」

ラゼルは彼女の体を片手で抱きかかえ、再び局員たちに目をやる。

「動けるか」

「足がちょっと痛いけど~……逃げるくらいは平気~」

そのとき、背後から発砲音。

銃声とともに一発の弾丸が風を裂き、サラの肩をかすめた。

「きゃっ──!」

その悲鳴が本心からかは不明だが、短い悲鳴とともにサラはラゼルの腕に小さく収まる。

「撃つなと言われていたはずだがな」

ラゼルの声が低く響く。次の瞬間、青い閃光とともに発砲した局員が何かに殴られたように吹き飛び、壁に叩きつけられる。

「部下の統制が取れていないな、ライアン。残念だ」

ラゼルは赤く光る左目でライアンを睨むように一瞥すると、すぐに素早く背を向ける。

「さて……早く脱出してぇラゼルぅ~。しっかり掴まってるからぁ~」

「エヴァンス、喋るなと言わなかったか?」

ラゼルの義手が空を切ると同時に、彼から青い閃光が瞬き、二人の姿を覆い隠す。

夕焼けの中、屋上から響いた衝撃の影が、遠ざかっていこうとしていた。

エリカとライアンはすぐさま追跡に移る。

「見失うな!絶対に逃がすな!」

その言葉を皮切りに、管理局の追撃が始まった。

夕暮れの街にサイレンの音が反響していた。人通りの少ない高層ビルの屋上から、黒い影が風を切って飛び出す。

「掴まってろ」

ラゼルの低い声に、サラは痛む足をかばいながらも、彼の首にしがみついた。

「まっかせてぇ~、ってかもう無理だし自力じゃ~」

空気を切り裂く音とともに、ラゼルはビルからビルへと飛び移る。追いすがる局員たちがビルの端から銃を構えようとするが、ラゼルが右腕を軽く振ると、青白い光が集中し、鋭い光の矢が数本、弧を描いて放たれた。

光の矢は局員たちの足元に突き刺さり、爆発こそしないものの、強烈な閃光と衝撃で足を止めさせる。追撃は緩み、ラゼルはその間隙を縫って夕暮れの街を駆け抜けた。

やがて、ラゼルとサラは、使われなくなってから数年が経ち、誰一人来る理由のなくなった廃工場へとたどり着いた。

錆びた鉄骨とひび割れたコンクリートの建物が連なる、人気のない区域に足を踏み入れた頃には、背後の追撃音も遠ざかっていた。

「ラゼル、お疲れぇ~……さすがに、ここまで来ればぁ……」

「まだ来ているな。追ってきている奴らは、あの二人だろう」

ラゼルの義眼が薄暗い通路の先を見据える。その視線の先、風に舞う埃の中から、足音が二つ響いた。

「……やはり、お前らか」

エリカ・ノヴァとライアン・ダンパー。二人の管理局精鋭が廃工場地帯の影から姿を現した。

「逃げ場はありません。おとなしく投降してください」

「えぇ~ラゼルぅ~、撒き方が甘いよぉ~」

「五月蠅い。下がっていろ」

ラゼルはサラをそっと地面に下ろし、左腕義手の関節を確かめるように鳴らした。義眼が赤く輝き、青白い光がその右手の手元に収束する。

「望み通り戦闘開始だ。来い。」

──黒く染まった青白い閃光との戦いが、始まる。

どうも、クジャク公爵です。


第4章です。

今回は管理局のまともな働きって感じで作戦を描いてます。

ちなみに、逃走中のサラの言動が腹立たしくて、どうしようか悩んでます。(いじめたい。。。。)

さあ、次回はラゼルとの戦闘です。彼は何者なんでしょうか?強いのですかね?


今回の作品もお楽しみいただけていれば、幸いです。

また次回、お会いしましょう。

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