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陰キャなオレが陽キャ軍団に絡まれたらとんでもない人生になってしまったのだが…

作者: 猫の集会

こちらの作品は、カクヨム様にも同時掲載されております。

 オレは高校二年生。

 冴木さえき 祥樹しょうき

 休み時間は、基本…外を眺めている。

 

 …あー、暇だなぁ。

 

 

 

「キャハハハ〜」

 教室の後ろでかたまって楽しそうに話している陽キャな人たち。

 

 あーあ。

 陽キャな人ってなんでいっつもあんなに楽しそうなんだろう。

 

 とくにリカちゃんは、ギャルでかわいいし文句なしの美人陽キャだ。

 

 あんな人たちは、やっぱりオレなんて同じクラスに居ながらも名前すら覚えてもらえないのだろう。

 

 多分街であって話しかけたら、はじめまして。なんて言われてしまうんだろう。

 

 まぁ、街で会っても話しかけるわけもないけどな。

 

 でも、やっぱりリカちゃんいいなあ。素敵だな。

 とたまに目で追ってしまう自分がイヤになる。

 

 …

 

 

 そんなある日、たまには甘いものが食べたくなって下校途中に寄り道してスイーツ店へと向かった。

 

 もちろん一人で。

 

 

 

 そして色とりどりのスイーツをゲットした。

 

 あぁ、なんかスイーツ店に行ってたくさんスイーツ買ったらもう満足しちゃったな…。せっかく購入したくせに食べる前に満足しちゃう意味不なオレ。

 

 もう食べる気もないのにスイーツをぶら下げ帰宅途中…

 

 …え?

 

 …

 

「いいじゃん、遊ぼうよぉー」

 と男性二人が一人の女子高生に言い寄っていた。

 

「やめてください!」

「やだよぉ〜」

 強引に女子高生を引っ張る男性。

 

 

 …かわいそうに。

 女子高生嫌がってんじゃん。

 

 

「お巡りさーん‼︎こっちです‼︎早く‼︎」

 とオレは大声で叫んだ。

 

 オレ実は陰キャだけど声だけは昔からバカでかいのだ!

 

 ま、なんの自慢にもならないけど。

 

 

 ヤベッといい男性二人は、走って逃げてしまった。

 

「だいじょう……ぶ?」

 と女子高生に声をかけると、なんと女子高生は、同じクラスの陽キャのリカちゃんだった。

 

 いつもの陽キャっぷりは、全くなく青ざめた顔で

「あ、ありがとう。助けてくれてありがとうございます。」

 と深々と頭を下げるリカちゃん。

 

 …リカちゃんは、きっとオレが同じクラスだってことに気付いてないだろう。なんなら、オレの存在すら知らないかもしれない。

 

 まぁ、いいや。

 

 リカちゃんが無事でよかった。

 

「あの、これよかったらどうぞ」

 オレはさっき買ったスイーツを丸ごとあげた。

 

「えっ…でも…」

「いいよ。怖い思いしたんだからこれ食べて元気だしなよ」

 といいとりあえず彼女が少しでも落ち着くようになるべく優しい表情で話しかけ、オレはその場を立ち去った。

 

 

 それから数ヶ月が過ぎた。

 

 

 リカちゃんともあの日以来なんにも接点がない。

 

 そして今日も一人のんびり外を眺めていた。

 

 

 するとクラスの陽キャな男子が

「暇だなぁ、なんか笑えることねーかなー」

 と言いながら…オレと目があってしまった。

 

 

 …え?

 

 じっとみてくる陽キャくん。

 

 …

 

 えと、こっちに向かって来ますけど?

 

 

 

 

 ⁉︎と思っていたら、

「暇だし告白大会しようぜ‼︎」

 といきなりオレを引っ張る陽キャくん。

 

 えっ⁇

 告白大会⁉︎

 

 いきなり何ーっ⁇

 

 突如開催される告白大会…

 

 

 そしていきなりリカちゃんの前へと立たされた。

 

 そして、

「リカに告れよ」

 とニヤニヤする陽キャくん。

 

 するともう一人の陽キャくんが

「リカに告白とかありえないだろー。だってこのモテるオレが言い寄ってもなびかないリカだぞ?ウケるー‼︎」

 と笑う陽キャくん。

 

 …うん。

 そりゃ、オレがリカちゃんの彼氏になれるわけがない。

 

 でも、このクラス全体の視線が痛い…。

 

 好きです。ごめんなさい。のやりとりをすればもうオレは解放される。

 

 教科書を読むかのように無になって言えば恥ずかしくもない。

 

 そうだ。

 これは、ただ教科書を読むだけのこと。

 

 

 

 スゥっと息を吸って、

「あの…」

 とオレが口を開くとリカちゃんがいきなり

 まさかの発言をしてクラス中を驚かせた。

 

 オレも驚いた。

 

 だって…いきなりリカちゃんが、

「しょうくん…、好き…です。わたしの彼氏になってください」

 なんて頭を下げたんだから。

 

 みんなが、

 ええええええええっ⁉︎

 ってなった。

 

 そりゃもちろんオレも。

 

「えっ?」

 オレの頭が真っ白になった。

 

 するとリカちゃんは、

「あのとき、助けてくれてありがとう。わたしじゃダメ…ですか?」

 なんて二度目の告白。

 

 えっとー…

 

 陽キャくんたちは、まさかのポカン状態。

 

 そんななか、オレは

「オレもリカちゃんのこと好きです。」

 と返事をした。

 

 すると…クラス中がポカンだったが、みんな我に帰り拍手で祝福してくれた。

 

 

 オレの返事を聞いてオレに抱きつくリカちゃん。

 

 …

 

 リカちゃんに抱きつかれながらも陽キャくんとばっちり目が…目があっているんですけどー…。

 

 気まずい…。

 

 でも、もうリカちゃんはオレの胸の中なんだ。

 

 躊躇ちゅうちょしている場合ではない。

 

 なのでオレもリカちゃんを思いきり抱きしめてみんなの前でイチャイチャしてやった。

 

 

 これを見せつけたおかげで陽キャくんも諦めた様子でそれ以来オレたちを黙って見守ってくれた。

 

 

「リカちゃん、帰ろっ♡」

「うん、手繋ご♡」

「いいよ♡」

 

 ギュ♡

 

 繋がれたてとてのぬくもりは、最高だ‼︎

 

 帰り道オレはだれもいないところでリカちゃんに大声で

「リカちゃんが大好きだー♡」

 と叫んだ。

 

 クスクスと恥ずかしそうに笑うリカちゃんを抱きしめて優しくキスをした。

 

 リカちゃんからオレに告白してくれた。

 

 なのでオレはお礼に何度もリカちゃんが好きな事をきちんと言葉と態度であらわしていこうと思う。

 

 優しくキスしながら何度もリカちゃん好きだよと。

 リカちゃんもわたしも、しょうくん好きといいながらオレのキスにこたえてくれた♡

 

 今最高潮に幸せっすーーー‼︎

 

 

 おしまい。

最後までお付き合いくださりありがとうございます。


なにかしらのアクションをいただけると今後のモチベーションに繋がりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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