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第十四話 マルチバトル

 戦いの火蓋は切って落とされた。

 熱い熱い人間同士の戦い。

 しかし、楽しんでいられる訳では無い。

 なんせ、学校の追放が俺たちの首にかかっているんだから、俺はまず高みの見物だな。ハウランドもそうしてる。

 

 ラティスの方はどうだろう。

 風雲のトレイと上手く戦えているだろうか?



「あーっちょこまかちょこまかと鬱陶しいですわね…さっさと降りてきたらどうです?雲猿」

「ふん、貴様が上がってきたらどうだ?」


 金色の雲に乗ったトレイが上から魔棍【如意棒】と呼ばれる武器を使い、攻撃している。


 ありゃどうてみても孫悟空だな。うん、肉体の差がどうしても出ているから地上で戦われる方が不利だと思うな、それに家のラティスはそんなんじゃ負けない。


 こっちはどうだろうか、


「ウッキー♪けけけっ、おいおいそんなもんかよ、おっせえなお前の動き♪」


 煽り交じりの言葉を巧みに使いジャックの怒りを増幅させてる。一撃がデカイジャックの動きはおかしいだろって思う位に早いがアンガースはそれをゆらゆらと気持ちの悪い動きで避け続ける。


「あ"ー!気持ち悪い!!さっさとくたばれ!!牛鬼・狂化!」


 お、あいつのスキルって「狂化」だったのか、それもそのスキルの派生スキル。結構使ってやがんだな、身体能力は抜群にあがるし、精度も高まる。拳が武器なアイツにはピッタリなスキルなんだろうけど、


「うきゃっきゃ…♪そんなんじゃ当たんねぇよぉ!!」


 それもどれもどんな攻撃も当たらない、しかし絶対に反撃してこない。そんな状態が続いていた。



「おい、ハウランド。お前の部下、回避に特化してねえか、攻撃してるけど当たんねえぞ」


「はっ、君たちの部下の鍛錬が足りないだけだよ」

「でも、そうやってかまけてるとどうなるだろうな?」


「は?それはどういう―――…」


「「ぐわぁあ!?」」


「ふぅ、やっと当たった。」


 腹に大きく凹みを作らせ顔を踏んずけているジャックと

「そろそろイライラしてます、存分に付き合ってもらいますよ?」

 腕に鞭を巻き付け勢いよく金斗雲から落とし拘束しているラティス。落ちた勢いで気絶しているようだ


「な、な…アンガース!?トレイ!?」


「ほら言わんこっちゃない。なんだっけ?負けたら追放?だよね。こっちからはどんな提案をしようか」


「き、きっさまぁぁぁ!!」


 顔を赤くしたハウランドは一直線に、いや魔法陣を展開しながら襲いかかる。

 熱い爆炎をこちらに向け撃ち出す。


「ファイア・ランス!!」


 しかし、その炎は俺に届くことなく消え去る。消したのは。


「おいおい、危ねぇよ。」


 ジャックが殴って壊した。なんだ?魔法が壊せるのかそのメリケンサック。

 

「俺達の勝ちだ、どうだ?まだやるか?」


「っ…ックッソがぁぁぁぁっ!!」


 今度は剣を抜いて襲い掛かるが


「そこまで!!集団戦闘は終わりだ。見苦しい」

「が、学園長」

「学園長!?」


「この勝負、イズフォルテ家一行の勝ちだ。それで良いな」


 おいおい、普通学園長は口出さないだろ。そんなに見苦しいかこの戦い…

 なんだか、不完全燃焼で終わってしまった。燃える戦いも冷めてしまった。はあ。


「おい、ガキ共。後で俺の部屋に来い。絶対だ」


 不敵な笑みを浮かべて学園長は去った。

 それに続くように俺達も控え室に戻って行った。

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