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ゲレイ
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風呂場で鏡に笑ったら、鏡の君ははにかんで。
貴女の前で笑ったら、君の口が融けだして。
貴女の舌が僕の体温と合わさってゆく。
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幻と嘘だけの空間で、空き瓶を眺めると、中には黒い固形物がずっと揺れているだけ。
だから、僕が蓋をすると、こちらをじっと見つめながらただ静まり返るだけ。
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知らないうちに成長していた植物に水をあげたらいらないと言われたので、仕方なく立ち去ろうとすると、無言で爪をたててきたので、慌てて避けたが、片腕に枝が刺さった。
流れた血を満足そうに啜る植物はこれっきり動かなくなった。
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空を飛びたい友達と、死にたい僕は、一緒に屋上から飛び降りた。
ー次の日、目を覚ました僕は、隣のベッドで寝ている老人を見ると、すぐ様隣の病室へ向かったが、何もなかった。
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夜が怖かったので、逃げていると、何者かが襲ってきた。
必死に抵抗していると、辺りはもう明るかった。
何故か手には僕の知らない髪の毛が纏わりついていた。




