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男装の麗人の話1/3

お待たせしました。ほんとマジで・・・。

「おつー」

「おつかれー」

「お疲れさまですわ。」

いつもの3人が同時に店に入る。

「みんな一緒なんてめずらしいね。」

「こんな雨だからさー早めに仕事あげてきたんだ。」

「わたくしの方も同じですわ。この雨ではお客さまもいらっしゃませんし。」

「ほんと足元までビッシャビシャ・・・。」

女子高生が不満そうに足元を見る。

「タオルでも持ってくる？」

「大丈夫ー乾かしちゃうから〜。」

「じゃあ今日は雨にふさわしいお酒でも出そうか。」

男装の麗人はコトっとお酒を置いて笑う。

「レイニーブルー。雨の日の憂鬱って意味があるんだ。」

「なにそれ〜聞いたことない〜。」

「2人は知ってるよね？」

「知ってるよ。」

「飲んだことはないですけれどね。」

「憂鬱って意味だけど口当たりが良くてそれを吹き飛ばすような味わいなんだ。・・・今回はぼくが担当だったよね。それならめずらしいついでに今日はめずらしいお客さんの話でもしようか。」

「なになにー？面白そうー」

女子高生がわくわくしながらカウンターにつく。

――――――

この話は出来上がってるので毎日あげます。