表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

大人の創作論

アヘ顔ダブルピースは流行遅れだと追放されたのでここでランキングを目指そうと思う

作者: 名前は隠しておきたい

この物語は個人的推論であり持論・作中で登場する人物等への誹謗中傷は禁止・拙作を読んで発生するあらゆる責任は負いかねます・などわかりきった諸々の注意事項。


また、強制性交等罪および強制わいせつを推奨するものではありません。加えて、当該のカテゴリ・ジャンル・技法、男女の立場を貶める意図もありません。


それらの行為を相手の意思に反して行えば、大半は犯罪であることを念頭においてください。

 私は「アヘ顔ダブルピース」というカテゴリはポルノジャンルにおいて完成されたものだと考える。


 だから、時代遅れとか流行だと言った言葉でくくれるものではない。それを今昔や新古で話題の外へと追いやろうするなど、嘆かわしいことである。


 理解できない方がいるのであれば、こう問おう。


「乳房の大っきさやら臀部の良し悪しに、流行り廃りなどあっただろうか?」


 そんなことはない。完全に主観的、個人の嗜好に左右される。平均して好まれる大きさ、形、肉質等々があるかも知れない。しかし、流行などというものに引っ張られることなどない。


 一通り調べた結果だ。


 そうしたポルノ画像ならびに動画を掲載したサイトでは。例外なく「おっぱい」・「お尻」またはそれに類するカテゴリが存在していた。その数はテーマに合わないと少なくなるものの、大抵は1~2位にランクイン。場合によっては「おっぱい」一強。


 他に上位を占めるカテゴリとしては、「ロリ(ータ)」、「コスチューム系」「異種姦系」「強姦系」だった。


 ここにおいて「コスチューム系」は、もう少し分別して計測すべきかもしれないが……大別としてのカテゴリではどのサイトでもほぼほぼ見られた。


 また、「ロリ」もティーンズという意味合いの方が大きく、20歳未満なら含まれる。見た目が幼いのであれば成人している人物も可能な曖昧さ。


 続く二種に関しても、「触手」「獣姦」「亜人」「SM」「調教」「機械」とレパートリーは豊富である。


 もはやカテゴリの寄せ鍋状態だ。


 そんな中で、大別としては大体のサイトで見られかつ上位に含まれること多し。しかし、固定の細分がほぼないのが「表情系」である。


 恥ずかしがった表情、怒った表情、泣いた、笑った、無表情、目にハイライトがない。ポルノジャンルに限定してもこれだけ細分化されるというのに、カテゴリとして設置しているサイトさえ少ない始末だ。


 カテゴリの中で共通するものも少なく、ある程度の確率で見かけるとすれば「目がハート(ハート目)」だった。


 キャラクターの目がハート型に、もしくは瞳(瞳孔)にハートが映っている。または瞳孔がハート型になっているという、漫画やアニメで近年見られるようになった表現技法だ。


「好き好き大好き!」


 そんな気持ちが目がハートというだけで伝わってくる。それが洗脳や催眠であれ、非常にわかり易い手段なのは確かだ。


 これもアヘ顔ダブルピースに並ぶカテゴリと位置づけても良いのだが、生憎と完成はされていない。なぜなら、先も述べた通り恋愛感情の真偽をそれだけでは語り得ないからである。また、首から上だけを見た場合に、性的興奮に直結するかと言われれば怪しいだろう。


 なのに対して、アヘ顔ダブルピースはどうだ。ストレートな表現で申し訳ないが、表情だけでエロい!


 シチュエーションも例に漏れず、調教等で快楽堕ち言いなり状態、からほぼブレることはない。


 どうしてエロいの? という方には、拙作『悪役令嬢様、鼻フックによるメディア参加がブームらしいですよ!』と題した


https://ncode.syosetu.com/n5586ey/


 上記の作品を読んでいただこう。


 鼻フックを含む変顔カテゴリにおける、性的興奮の原因を大雑把に解説している。


 『快楽堕ち』というのは、こんな作品を拝読くださっている時点で説明せずとも語感でおわかりになることだろう。表情に限らず、全身を()としているのだから凄いと言わざるを得ない。


 これらのことから、アヘ顔ダブルピースはそれだけで表情系カテゴリからも逸する完成されたものだと断じよう! 異論は認めるが、納得できるだけの論を求む。


 おっと、そもそもアヘ顔ダブルピースなるカテゴリがいかなるものかを説明していなかった。眼の前の箱だか板だかで調べていただければ簡単にわかるのだろうが、閲覧および視聴を許可されていない可能性もあるので説明させていただこう。


 ポルノジャンルを覗いたギャグ的な画像であれば表示されるかもしれないが。


 さておき、まずは定義からである。『pixiv百科事典』様ならびに『ニコニコ大百科(仮)』様からの引用。



――pixiv百科事典――


 完全に逝った表情であるアヘ顔と、写真やビデオを(楽しんで)撮る際の定番、あるいはエロ系では笑顔強制で用いられる形の上での喜び、もしくは思考停止状態を示す服従のポーズとしても使用されるダブルピースを組み合わせることで、完全敗北、あるいは調教完了の極致としての意味合いを持つ。


 その性質、あるいは元ネタとされるゲームからハメ撮りとの組み合わせも多い。



――ニコニコ大百科(仮)――


 アヘ顔をしながら、両手でピースサイン (Vサイン) をしている状態である。


概要

 「アヘ顔」とはエロマンガにおける表現技巧の一つである。性的な快楽を極度に誇張したもので、それに「ダブルピース」が加わることにより、さらなる快楽を示すものだと捉えることが可能であろう。


 両手を用いてピースサインを出し、尚且つそれを誰かしらに見せつけるのが「アヘ顔ダブルピース」の肝である。


※参考文献 民明書房刊「現代エロ漫画用語の基礎知識改訂伍版」より



 元ネタは両サイトでも共通しており、みさくらなんこつ先生の作ったエロゲー「信じて送り出した~ドハマリしてアヘ顔ピースビデオレターを送ってくるなんて……」と推定されている。生憎とタイトルがあまりなので、中略とさせていただく。


 2010年4月30日、当ゲームが発売され男性層を中心に浸透。作中の画像も影響してか、ダブルが付け足され該当の言葉が出回った。


 注釈として、アヘ顔とピースを組み合わせたポーズ自体は既に存在していた。単純にして心地よい名称がついたことで、記号化されたと言えるのだろう。


 SNSなどで口コミによるパンデミックを見せ、一般層さえも巻き込んだブーム的なものへと発展した。更には2011年4月23日、愛知県蟹江町のゆるキャラ「かに丸くん」の姿が当該のポーズに見える。


 同年5月22日、TVアニメ『日常』で登場人物の一人がポーズを取ったことによりお祭り騒ぎとなった。というのが一説である。


 異論を挟む方がいるかもしれないが、一般層へのひと押しとなったのは間違いないだろう。


 ここで注意を促したい。


 お笑いのネタとしての意味合いも強くなった昨今、従来のアヘ顔ファンにも留意して欲しい。一言にアヘ顔と言っても、その表情は多岐で趣きがあるものだとのことだ。


 それは、私も参考文献などを眺める上で理解できた。個人的には、トロ顔に近いぐらいが一番エロいと思う。


 三次元・実写・リアルにみられるアヘ顔ダブルピースは、pixiv百科事典でも軽く触れられているため各自で見ていただきたい。


 5・22以後は、様々な派生系とアヘ顔ダブル〇〇、ドヤ顔~といったネタが賑わいを見せた。


 それから時は流れ、2018年12月末に至ってはアヘ顔ダブルピースを表面に押し出した作品は少なくなっている。ブームは下火ではなく、鎮火へと向かっているのだろう。


 しかし、それは単に主体としてではなくなっただけである。今でもアヘ顔は使われているし、陵辱・調教などのカテゴリ作品には物語の締めに用いられる。


 私は、これらのひっそりと眠るアヘ顔ダブルピースを表に出したのなら、ポルノジャンルの1カテゴリとして上位に登れると思う。それだけのポテンシャルを持っていると確信している。


 私はこれらカテゴリにある要素を、ブームだなんだと眠らせてしまうのは忍びないと主張する。


 どうだろうか、皆さん? もう一度、世にアヘ顔ダブルピースの炎を再燃させようではありませんか!


 などと意気込んでも、完成されているからこそ俗に言う「異世界転生・転移」「悪役令嬢」「追放物」といったカテゴリと同様に、一つの様式美へと昇華されているのである。


 それでも、浸透仕切っているのならば時代遅れなどとは言わせない! フェチズムのフェチズムによるフェチズムのためのアヘ顔ダブルピースをここに!


 ただのワガママかも知れないが……この完成されたカテゴリをただ粛々と続けるなどもったいない!


 そんな欲まで出てくるほど、私はアヘ顔ダブルピースというものが素晴らしいと考える。


 少し興奮してしまったが、最後に軽くまとめを述べて終わりとしよう。


 カテゴリにはそれ一つでほとんどを語れてしまうものが存在する。それは「勧善懲悪物」などに見る、様式美とでも呼ぶべきものである。既存の技法に名前が付き、多様な形で語り継がれてきたもの。


 もちろんそれを考え出した者も、名前を広めた者も、伝統化した者も素晴らしい。


 とは言え、そうなったからこそ凄い物だと思い、威張るのは(おご)りである。祭り上げられている時点では、その人にとってはただの流行だ。


 次第に忘れ去られるものの、誰かが存在を記憶しているか思い出すかする。そして再び存在を様式美として観察され、完全に取り込まれてこそ完成に至るのだ。


 アヘ顔ダブルピースは今ここに、完全となったことを宣言したい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ