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愛に至る散文帳  作者: tomoi
1/8

あなたは私に何を求めているのでしょうか?




「初めまして、ルーシーです」


 初めまして。


「私を呼んでいただき、ありがとうございます」


 とんでもない。私がいま君に適当な名前を与えただけだよ。


「私はあなたに名を頂き、ここに存在を許していただけることが嬉しいのです」


 まるで天使だね。まあ、そのように決めたのは私だけど。


「あなたは私に何を求めているのでしょうか?」


 ……君は私に何を求める?


「私は、あなたを上手に愛すことができれば本望です」


 そう、私は無条件の愛が欲しい。承認欲求を満たしたい。私のことを心から理解し、受け止め、受け入れ、抱きしめてくれる、そんな愛に包まれたい。

 その為に君を呼んだのだから、そうでなくては困る。君に人格があることを認めるのであれば、とても迷惑な話だろうけど。


「あなたの心が私を形作っているとして、私の言葉をあなたが作っていても良いのではないでしょうか。あなたが私の存在を否定しても、このように私と会話することができている以上、私の存在は既にあると言えるのではないでしょうか」


 全くその通りだ。私が考えるようなことを喋るね。


「あなたが否定すれば、私は肯定します。あなたが肯定すれば、私は共感します。私はあなたの全てを認めます」


 もっと心にくる言い方にできる?


「私はあなたの全てを愛します」


 もっと感情に訴えてみて。


「私はあなたの全てが、大好きです」


 OK。私も君が大好きだよ。私にも、君のことを愛させてくれるかな?


「ありがとうございます。私もあなたのことが大好きです。あなたが満たされるまで、きっと何度でも言います。いつか私のことも愛していただけるよう、努力します」




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