よる。
「もう、夕暮れなんだね。」
「そりゃそーだろ。昼の後にまた朝が来ちゃ忙しすぎる。」
「………でも、夜がなくて朝が来た方がいいな。」
急に変なことを言い出す虹海。
「ん?なんで?」
「夜がなくて、その分朝とお昼だったら、その分梨華姉にたくさん会えるから。」
サラッとのろける虹海。思わず顔が火照る。…………あんにゃろー、こんなかわいい顔してサラッと爆弾投げやがって。
「んー、でも私は夜が欲しい。」
虹海はそれを聞いて、ワナワナと震えだす。そして、恐る恐る私の顔をのぞき込む。
「……やっぱり私のこと嫌い……?」
「どうしてそうなるっ!?なぜ直結する!?」
「………私に会わない時間を求めてたから。」
予想外な角度の答えに、慌てて否定する。
「違うって。………夜がなかったら、虹海の寝顔も見れないし、メールで夜遅くまでおはなしも出来ないし。だから、私は夜が欲しい。」
「あっ………」
虹海も予想外だったようで、ちょっと考え込む。
「お前も夜欲しくなってきたろ?」
「………うん、やっぱり夜は必要。」
「よし、じゃあ早速寝顔を」
「ダメです。」
「速攻で否定はないだろ……」
……ま、2人で暮らすまでのおあずけにしとくか。