ファミリア魔術学園
ファミリア魔術学園
この学校は、大企業の息子などが家の仕事をしながら、学校生活を送れるようにと作られた小学校から大学までエレベーター式の、男子校である。しかし、一般人がいないというわけでもなく、特別な編入試験を受け、合格することができれば通うことができる。
というのが表向きの話である。大企業の息子が通っていて仕事をしながら生活していることは本当だが、この学校はそれよりも、普通の学校と大きく違うことがある。それは、この学校に通うものは魔法使い、もしくは人獣のみということだ。
この学校は魔法使い、人獣が人間と同じように生きていくための方法を学ぶところなのだ。
魔法使い、人獣が生まれる家はほとんどが栄えていて、金持ちのお坊ちゃまばかりが集まった学校になったのだ。
ちなみに、この学校には魔法使いや人獣以外が間違って入学してしまったり、学校の秘密を知られないようにいろいろな工夫がされていた。
たとえば、入学試験を受けるためにその人物の情報を調べたり、編入試験をするときに魔力検査をしたり、最終試験では魔力があるか、人獣化することができるかなど沢山の検査をしていたり、学校内を見られ、学校の秘密を知られないようにするために、学校を無人島だった島に建てることで防いでいたり、侵入者をすぐに発見できるように、強力なセキュリティーをつけたりしている。
そして、もし一般の人間にばれてしまった場合、その人の記憶を操作してしまったりするとかしないとか……。
いろいろな手段を使っているのだ。
そして、その学校に編入してくる季節外れの転入生によって、学校中が大騒ぎになるのはもう少し先のお話……