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三途の川の河童  作者: ちゃっ河童
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プロローグ、第1話「殺」


私は河童が好きです。




本当にいるのなら1度は会ってみたい、皆さんも1度はそう思ったことはありませんか?




初の小説なのでドキドキです。




この作品は1人の河童があの世で繰り出す人間と河童の友情、そして禁断の恋の物語。




河童は素敵な生き物、あなたもきっとそう思えるはずです。





ーーープロローグーーー




オイラには名前がない。




河童たちは皆、自分の親を知らない。




生まれてきた時から1人。




大抵の者は生まれてすぐに自分ひとりでは生きられずに死んでしまう。




運良く生き残った者は6歳から18歳まで河童スクールという学校に通わなければならない。




そこでは毎日人間を驚かせなければならないというルールがある。




ちなみにオイラは16歳。16歳のノルマは人間を驚かせるだけではなく、イタズラもしなければならない。




だからこの日、オイラはいつものように川で人間を驚かして気絶している間にイタズラをしていた。




人間の驚く顔は見ていて実に愉快。




人間なんて弱い生き物。見慣れない生き物を見た途端腰を抜かして逃げていく。


人間は所詮そんな弱い生き物。


ましてや立ち向かってくる人間がいるとは思わなかった。








そう、あんなことが起きるまでは・・・。












ーーー第1話「殺」ーーー








オイラはいつものように川で人が来るのを待つ。




すると、2人の男が近づいてくる足音が聞こえた。




男1「いや〜、まさかこんな山奥に川があったとは!!」




男2「・・・それが、ここ。河童が出るという噂があるんだ。もし、その噂通り河童が出てきたら、俺のこの銃で一打ちに殺してやろう。」




男1「いやー、流石銃の名手!!」





男たちはそんなやり取りをしながら釣りを始める。





オイラはそんな人間たちの会話を川の中で聞いていた。




人間が河童を殺すだ?救いようのない馬鹿だな。




そう心のなかで嘲笑しながら川の中に落ちてきた魚を捕らえるための餌の付いた針を引っ張る。




すると、




男1「掛かった!!こりゃぁ大物だ!!!」




男2「・・・・・・・・・・・・・。」




そういいながら勢いよくリールを回す。




オイラはわざとリールの引きに応じた。




そして、、、




「グワアアアアアアアアッッッッッ!!!」




釣り上げられたと同時に大声を発して驚かせてやった。





すると男はたちまち白目を向き口から泡を吐いてその場に倒れた。




「へっ!!人間って本当に情けない生き物だなっっ!!」




オイラは周りに目もくれず倒れた男の荷物を隠そうとしていた。




すると、、、




男2「河童っっっ!!!!よくもっ、、死ねぇっっっ!!!!」




周りが見えていなかったオイラはもう1人の男の存在を忘れていた。




男はオイラに一瞬たりとも逃げる隙をくれず銃を向けた。





パンッッッ!!!





山全体に銃声が鳴り響いた。





その銃はオイラの心臓を一打ちにしていた。





「人間、、がっ、、、こん、、な、こと、、、でき、、るっ、、、、な、、ん、てっ、、、、、、、。」





オイラは血だらけになった自分の体を見ながら最期の言葉を1番馬鹿にしていた人間に言い放つとその場に倒れた。

























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