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悲しい思考
常に生と隣り合わせ
とは言わぬ
人間は
生きているにも関わらず
肉体の枯渇まで
精神の枯渇まで
生きているにも関わらず
常に生と隣り合わせ
とは言わぬ
人間は
生物は
命を得た時より
常に死と隣り合わせ
死は命につきまとい
死は命から離れる事は無い
やがて訪れる
死という
絶対的終末に向かって
人間は
生物は
ただひたすら
歩み続ける
ただひたすら
進み続ける
それが
現実
それが
真理
覆る事無き
現実にて
覆る事無き
真理
でも
そう考えると悲しくないかい?