72/98
在るべき姿
毎日見ている風景は
毎日同じで
毎日違う
毎日見ている風景を
見ている私の目は
毎日同じで
毎日違う
時には暗くもやがかかり
時には暗黒に包まれ
時には光輝き
時にはまぶしく
感じられる
しかし私は
毎日同じ人間で
毎日違う人間で
毎日同じ人格で
毎日違う人格で
毎日同じ性格で
毎日違う性格で
そうやって
毎日を同じように生きながら
毎日を違った見方で生きていく
だからこそ
私は人間であるのだと思う
だからこそ
私は人間であり続けるのだと思う
そう
それこそが
人の真理ではないだろうか