59/98
深い闇の中から
私は漆黒をさまよっていた
自分の身の回りに光がある事にも気付かず
漆黒の中を這いずり回っていた
私は目標を見失っていた
目標、目的という小さな曖昧な光から目を背けていた
漆黒の中を這いずり回り、もう心が疲弊した頃
私の心の中に直接、光の手が差し伸べられた
それは神々しくて眩しかった
しかし、疲弊した私の心はその手を握り返していた
私は漆黒の中から目標という小さな光が見える場所へと引き上げられた
その目標という小さな光はものすごく曖昧だ
しかし曖昧でも、それは私の道標となった
私は歩んで行こうと思う
その曖昧な目標を目指して
その曖昧な目標を道標にして
もう二度と漆黒に引きずり込まれないよう
光の絶えない道を歩んで行こうと思う
そう誓った