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小さき者
世の中を
自分の知ってる限りの
世の中を
第三者の視点で
傍観する
世の中を
自分が分かる範囲の
世の中を
空から自分を見るように
傍観する
世の中を
自分を中心とした
世の中を
悟りの境地にたって
傍観する
私はちっぽけな人間だ
私はなんて小さいのだろう
世の中において
私など小さな小さな存在でしかない
そんな悲しみを覚えた
しかし小さな存在だからこそ
小さな存在だからこそ
私は私で生きていこうと思う
絵の具にいろいろな色があるように
雲にいろいろな形があるように
私は私の色で生きていく
それが小さき者の責務だと思うから