42/98
それでも私は止まれない
今、私が求めるモノは何なのであろうか
自問自答し考える
しかし答えは見付からない
私は何を求め
何を欲して
進んでいるのだろう
彼方に見えるは
蜃気楼
あやふやで
形を全く成さない
蜃気楼
決して暗闇の中を
歩んでいるわけではない
しかし、暗中模索の思いで進み続ける
未来が見えず
未来を感じる事も出来ず
私は、ただ日々を歩み続けている
あの蜃気楼の向こうには何があるのだろうか
あの蜃気楼の下に辿り着けるのだろうか
暗中模索の思考の中
私は歩み続けている
そう、きっとこの命尽きるまで
そう、行く手に見えるは蜃気楼
未来の彼方も蜃気楼
そうやって生きていくのだと思う
しかし、私は立ち止まらない
立ち止まる事を許されない
それは生きているから
日々が刻一刻と過ぎているから
私は立ち止まれない
そして自問自答を繰り返す
私は何を求めているのか自問自答を繰り返す
そうして日々は過ぎていく
決して止まる事はない……
