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クラウディ・タウン

 君は何でこの街にきたんだい?そう、女の人は聞いてきた。

 心の中の僕は「本当の自分を探すため」と言ったが、本当はそうじゃない。

 本当の僕はここにいて、嘘の自分が心の中にいた。

 心の中の僕の街はただの偽りの世界だった。

 綺麗な空が晴れ渡り透き通った無限に広がる青い空。

 下が見えるくらいに透明で美しい川、海。


 本当に心がこんなにも綺麗だったら誰も苦労なんかしないさ。

 本当に心がこんなにも透き通っていたら誰も悲しんだりしないさ。

 現実を見て悲しむくらいならいっそ夢だけを見て悲しみたい。

 自分と向き合って泣き叫ぶならいっそ他人と向き合って泣き叫びたい。

 どうせなら過去の自分を消し去って前だけを向きたい。


 今も嘘の自分は心の街にいかにも本当の自分のように堂々と歩いてる。 なんでお前だけ楽しそうなんだよ。と一言いってやりたいぐらいだ。




 今日も天気は曇りです。


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