第四話
「──はっ」
い、今何時だ!?
……な、な、なんということだ……。
もう7時やないかい! 3時間寝てるやないかい!
お風呂掃除して、ごはん作って、ご飯食べて、お風呂入って、掃除して、寝ないと。
「っし」
気合いを入れて、お風呂掃除をして、晩飯を作る。お父さんが帰ってくるのは10時過ぎなので、今日はもう寝てる頃かなぁ。
今日は親子丼にしよ。くるみちゃんの好物なんだよ。
3人分用意しようかな……。
私と、お父さんと、くるみちゃんの分!
はっ、馬鹿が。
さっさとやろうぜ。おぅよ。
◇
よし、出来た。
もちろん作ったのは2人分です。
お皿に盛り付けて、お父さんの分も盛り付けて冷蔵庫に入れておく。今日は帰ってから食べるって連絡来てたし。
「いただきます」
うむ、我ながら上手い。美味いぞ、これは。
もぐもぐもぐもぐ、もぐもぐもぐもぐ。
もぐもぐ。ごっくん。
もぐもぐもぐもぐ。もぐもぐもぐ────
「ご馳走様でした」
もくもくと食べ進め、直ぐに食べ終わる。
そしてお皿と鍋を洗う。
よし、あとはお風呂入って寝るだけー。
おふろはーいろっと。
「ふんふふーん♪」
今は妙に頭が冴えている。
ははっ、くるみんの好物を食べたからかもしれない。
くるみん万々歳ですなあ。はっはっはっ。
などと考えながら服を脱ぎ、お風呂に入る。
予洗いして、シャンプーをして、流して、リンスして、流して、髪の毛を結んで、ボディーソープで体を洗って、流して、お風呂に浸かる。これが私のお風呂のルーティーンだ。
あ一極楽だわぁ。くるみん愛でるの次に極楽。
あー…………。
「……ふぅ……」
明後日かぁ……。何のイベントで来るのかな……くるみん……。
6月……ジューンブライドとか……?
そんなん神じゃん……結婚か……? ついに……。
やったぁ…………。
早く時間過ぎないかなぁ………………。
……………………。
……………………。
……………………。
◇
そして私は急に、気を失うかのように死んだ。
はい。
は? と思ったそこの皆さん。ご安心ください。私が一番、は? って思ってます。
くるみんのジュンブライべまでは生きたかったよぉ!
……おい、今、そこ? って思ったやつ面貸せや!
そこなんだよ。そこしかねぇんだよ。雪風胡桃こそが私の生き甲斐だったんだよ。
そしてこの後私はこんな声を聴く。
《可哀想な娘よ。妾が其方に慈悲をかけてやろう。お金に苦しみ、家庭に苦しみ、コミュニケーション能力障害に苦しんだ其方にはその資格があると妾は思うのじゃ。……ふむ、其方は最期まで“あの子”を想っておったのう? ならば──》




