最初の時空
セミが起き出し泣き始める頃。
「沙月、ちゃんとご飯を食べなさい」
母親から、耳がタコになるのではないかと思うほど同じことを言われている少女、沙月は櫻木高校に通う女子高生である
制服がかわいいので人気な学校で知られているが、家から学校が近く自分が入れる偏差値のところを選んだだけで名門校なのは、全く関係のないことだった
親もたいそう喜んでくれていたが、複雑な気分
沙月にとってうれしいこともあった、県唯一の図書館が、学校から
徒歩三十分くらいのところにあること
紙の本を読むためには、三〇分くらい歩くことなんて、何の苦労でもない
三食の食事より、本のほうが大事なのは、そもそも食事にたいして何の執着もなく
楽しいと思ったことがない、なぜなら噛むのがとっても疲れるからだ
もし、「これ、一錠で、一日の栄養が全て取れる 食事の必要なし」と言う商品ができたら、
迷わず飛びついている事だろう
そんな、沙月の好物はゼリーとチョコレートだ
噛まなくていいことと、すぐに溶けてなくなるのが好きなところ。
そんな、沙月にとって食事より大切な本は、資源をまもるため、紙の本は製造禁止になった世界で、デジタル本(VR)が流行している
本のデジタル化が進み、仮想空間の
VRが流行っている世界になじめずにいる 私は、
ある日、デジタル本に改ざんを発見し、ネットに書き込んだら、
なぜか、魔法使いになってしまう ことに!どうして?
沙月は、VR(デジタル本) の 世界で、ストーリーの修繕を任されることになる
魔法使いすなわち、彼女は構成員になった
「否定、それはすなわち力なり」と魔術の世界に巻き込まれる
魔法使いになった彼女は、命を狙われることになる
そんな大変になることを、彼女は勿論、知る由もないのだ
早速、第一章が始まり、本編スタートです
プロローグ編で、謎の少女沙月の正体が、明かされます
始まったばかりですが、沙月の運命はいかに