キューブのその先へ
白いバラが咲き誇る中に、黒髪の少女が立っている
その周りには、キューブが宙に浮かび、まるで踊るように、共鳴している
少女は話さない、声を出した所をだれも見たことはない……そもそも触れることもできないのを俺は何度か、見たことがる。
何をするわけでもなく、ただたたずんでいるその少女と目を合わせたことがない
だがただ一つ確かなことはこの少女が現れるとき、キューブが近くに存在していることを教えてくれているかのようにあるのだ
そして、それは章と章をつなぐしおりかのように存在する
わきに抱えたうるさい少年が起きないのを願いながら歩きだす俺にも、まったく興味がないようだだが、少年のことをちらりと見た気がした……そんなわけないよな——こんな事一度だってなかったのだから
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「なぁ、あれ誰だ」とおろせと体をひねるとうるさいのでおろすと、このタイミングで起きたのは偶然か必然かわからないが、少女がうっすらとこちらを見る。
やはり偶然ではなさそうだが……
「知らない。何が起こるかわからないから触れるな」と強い声で言う俺に顔を覗き込むと
「まだ、何もしてないのにそんなに怒るなよ。なぁ、あっちの女の子見てきてないか、ちょっとだけ……」
パッシと払いのけられると腕をつかんで逃げるように歩く
「あの女の子とキューブはほっといていいのかよ」という俺に少女は手を振りながら微笑む
美しすぎてどこか不気味さを感じるほどに……
あのまま、彼らを引き合わせたら、揺れが起こっており、微振動なたため彼は気づかなかったようだ、近づこうとしたとき揺れが激しくなったのを感じた
時間がとっているこの世界で、それはありえないことだし、ありえてはいけないことなのだ
今は、黙認されているこの俺の行動さえも咎められ、動けなくなるかもしれないからだ
謎を解きたいのは、あるがまだその時ではないのだろう
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何が何だかわかってない俺に、さっきまでは少しは優しいのかと思っていったがそうでもないらしい
キューブの適合者が何なのかもいまいちわからない……
それにしてもさっきの女の子に近づこうとすると、怒った天使の顔に俺は、これ以上何も話しかけることができなくなる
天使って本当にいったんだと、絵本でしか読んだことがないからびっくりしてたけどこうも、笑わないものだろうかと想像していた存在と大きく違うことに落ち着いてきたから考えられるようになったのだろうか腕をつかまれるのが嫌で抵抗していたら離してくれた時には、
——もうその少女と、バラ園とキューブはそこには、存在していなかった——




