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健と一緒に

自宅に帰ると、お風呂場に直行した


「なんで、風呂場??」 僕がさっき健がやったように指を上に上げると


「あぁ、そうだな」とニッカっとした




あと、長風呂モードにセンサーを変えるのを忘れずに、


余暇時間は、ある程度自由が許されてる


また、赤ちゃんがいると長くなってしまうので、長風呂モードのセンサーがついた


きっかり、1時間以上でセンサーがなってしまうから注意が必要だ




「それで、何があったんだ 」と健の声が反響する




「実は…これを拾ったんだ 」健に話しなながら本を出すと


「他の人と違うの持ってたらヤバイだろう」と言いながら、その目は本にくぎ付けになっている


静かにうなずくと 僕は本を開いてみる


「辞書なんだな~ 俺たちの知らない言葉の意味があるんだな」と健が指をさす


「トイレやお風呂場で読むにも限界があってさ いつ、見つかるかと思うと」と言うと、


「旧校舎」っと僕たちは同時に言った


「え」っというと


「俺も、旧校舎なら隠れて色々できるな~と思って目付けてたんだ」と、


なにかを、企んでいるような悪い顔を健はしている




健と一緒に色々辞書の中身を見ていると、少しあき始めてるのか、手をパタパタし始めた どうやら健は本を読むことに向かない性格らしい


そんな、健をつつきながら、「鼓動」の文字を読むと


鼓動 「心臓の血液送り出すために規則的に収縮・拡大する事、またのその音」


の意味しか知らない僕たちは


「気持ちや物などが動くこと、また震わしし動かすこと」と言う言葉の意味を


どうしても、知りたくなったんだ


「なぁ、俺たちこんな意味があるの知らなかったよな」と健は僕の顔を穴があくのではないかと思うくらい見つめてくる


「僕も、こんなにいろんな意味があることを知らなかったよ」と言うと


「そうだよな、絶対にこれ、見つかったらダメだよな!!」という健の圧を感じながら、やっぱり、これは隠しとかないと言う思いでいっぱいになった


「健と僕だけの秘密だよ、約束だよ」と健に言うと「絶対にな」と答えてくれたのでとても安心できた


やっぱり、健に話してよかったと思った




健が、「そういえばもうすぐみんなが、帰ってくる時間じゃないか」といい


急いで、本を脱衣所にあるタオルに巻いて着替えの服の下に隠すと


シャワーを浴びて、センサーも消すのを忘れずにした




そのあと、いつもどおりに、みんなが帰ってきて、朝と同じ食事をとり


一つ違うことは、久しぶりのお客さんで喜んだ母が、少し、卵焼きを焦がしてしまったことだ


健が来たことにたいそう喜んでいたみたいだった




僕の部屋に戻り、健とたわいもない学校の話をしていると、同じ生活をしているのに、健はとても楽しそうな顔で色々と話してくれる


健の家みたいに、放任主義だと、ここまで変わるのだろうか?


でも、みんな同じ生活をしているのに、不思議なものだなと考えていた


僕は、あることに気づく。誰かに話せたことで、一人で考えている時よりも共有する楽しさを感じるのはいつ振りか、もしかしたら初めてのことかもしれないと思っていると、あっという間に楽しい時間が過ぎていた 




僕の部屋で来客用の布団で寝る健は寝相が悪く仰向けに引かれたカエルのようになっている




明日、旧校舎に行く約束を健としてから、不安と期待がせめぎ合って波が何度も迫ってくるような感じとひいていく感じが同時に起こっているような気持ちの悪さがせりあがってくる


また今日も、うまく寝れなそうだな~と考えているといつの間にか寝てしまった




深夜一時ころ、時計の蛍光色で光っている短い針が1のところ指して長い針が12を指していた




寝苦しそうにしていたが、いつの間にか寝た侑斗の寝息を聞きながら、今日の事を思い出す健は


(侑斗があんな大胆なことをしてるなんて思ってもいなかったな~)


明日の、旧校舎の約束もしかり、どこかいつもぼーっとして、無気力な侑斗が、不安そうだけど急に生き生きとし出している顔を見ってびっくりして、声をかけてみたんだ


そうしたら、みんなと違うものを持つなんて危険なことをしているなんてさ


誰が、想像つくよ


生き生きと言う言葉も侑斗が持っていいた本に書いってあった


「元気がよいさま。新鮮なさま。生気があふれているさま。」と書いてあったから、さっそく、使ってみた


使い方があっているかどうかは、分からないが、初めてだからしかたないよな




少し、変わった侑斗との今日を楽しみにして、寝返りを打って、俺は目をつぶった

「起床の時間です。おはようございます。今日の天気は曇りのち晴れです それでは、良い一日を」という音声で、目を開けると、次の日である今日。


起きるために体を起こすと、ぼやけた目で布団にいる、塊を見ると、そういえば健が来ていたことを寝ぼけている頭で思い出す


「おはよう、健」というと、寝癖がひよこのように立っている健に思わず吹き出すと、「なんだよ、そんなに笑わなくてもいいだろう」と手で梳かしながら笑い返してくる


「いよいよだな」と健が言う言葉に、僕は、気合を入れて「うん」とだけ返すのだった


金曜日なので、明日は学校が無いので決行することを決めた

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