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俺の選ぶ道

 

「ところで、君たちにに待っているのは処刑だが……わかっているのですか?あぁ、因みにその被験者は

我々のところで死にたくなるくらいの苦痛を毎日味あわせてあげます。キューブに選ばれたのが運の尽きですね」とリアルの頭を撫でながらその男は言う

名前など知らない、知りたくもない男がほくそ笑む

それにあいつらは、名前に意味を見出せないと、リオが前に言っていたのを思い出す

聞いても答えられないのかもしれない……そうしたらいよいよ恐怖に塗りつぶされてしまいそうだ

異質なものにどう向かっていけばいいのだろうか


「——俺のせいだ……。でも、まだ、変えられる。リアルがまたリオと一緒にいたいと思えば、リオはすぐそばに来てくれると思う。それは君が望んだ形字じゃないかもしれないけど、代替品ではなくいびつでも本物の形を手に入れられる。そのチャンスをリオにもう一度手渡すことはできないのだろうか

俺が言えたことじゃないし、君をもっと傷つけるかもしれないけれど……」


「……えぇ」と少し思い悩んだ顔をするかのように波が揺れるかのような目をしていた


「うるさい、リアルはもう私のものです。もう離さない、絶対に……」今までその男からは執着という形さえも感じなかったのに、リアルに去ってほしくないのは確かのような顔をしていた

その目が紫に光る

それを見たリアルが迷いをなくしたように

「えぇ、私が、もう決めたことですから……」とうつろな目でいう


「リアルに何を……」とリオがわなわなと肩を震わせている


「何をと言われましても、リアルはもともと我々のものというより私のものですよ

 潜伏してもらっていたんですよ、まぁ、本人にその自覚はないですけど、だから返すも何も私のものですからこちらが返してもらったまでですよ。」とリアルの顔をのぞき込むと安心したかのような目で


「あろうことか気の迷いで、あなたなんかに本気で、興味を抱くとは……抵抗はしていましたが、結局は私のところに帰ってきましたよ」とキスをするとそれは嬉しそうに見える顔で口角が上がっている


あれからずっと黙っているリオの顔を恐る恐る見ると、ずっと考え込んでいるかのようで俺たちの声は届いていないようだ


「操られてたなんて……どうすればよかったんだ。俺がいけなかったのか……俺はどうしたらよかったんだ」と見たこともなく弱弱しい顔で俺を見てくる


「難しいことはわからないけれど素直になることだと思う。正義とか博愛とかの言葉に逃げるのではなく俺は、俺に見せたリオ・隊長が好きだ。それが俺を見ているのではないことも分かってる。でも嘘ではないことが分かった。

リアルにもほかの人にも、案外素直に自分を見せても大丈夫なんだよ。少なくても少しの時間しかいなかった俺にはそう映るよ」と言い俺は覚悟を決めた


俺は、今のままでは、多くの捕虜としてではなく、全滅させられてしまうかもしれない

特に思入れができるほど長くいた覚えはないが、悲鳴が聞こえる通信機から

リオは死にそうな顔で、地面を見つめている

何だかその姿が人間らしくて、なんだかおかしいくらいに安心できたんだ


「俺が死んだら拷問できないよな」と俺は自分の頭を打ちぬくふりをするために、リオの手から拳銃を奪うカタカタと思ったより重さがあるそれをかざす


「俺意外のものを、解放しろ」とまるで浅知恵で、騙されてはくれないだろうかと思っていると


「そんな覚悟があるわけないはわかっています。それともここで一人殺したら心が折れますか」

とても楽しそうな顔で俺を見てくる男に、戦争もない平和な世界で生きてきた俺はどうしたらいいかわからなかった


でも、こいつに捕まったら、っごめん侑斗、母さん、父さん、先生



「おい、」と言われた気がしたが、少しでも可能性があるなら、リオの目が俺を追う。

リアルのうつろな目の中に、揺らぎが出るかのように揺れた気がした。

その声を否定するかのように、打ち込むために力を入れる。


パンと音がした



俺の意識は途絶えた……。




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