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裏切りの理由

少しだけ、加筆修正をしました。よかったら読んでください

 

「だってあなたが私を見なくなったから……みんなの隊長でよかったのに、たった一人のリオになってしまったから」とブツブツ言いながら出てくるリアルに、俺はどうしていいかわからなかった……


見たことのないようなきつい目で、俺を見ると


「あなたさえ、いなければ一番になれないことなんて気にもしなかったし、なろうとも思わなかったのに」といい、俺を拷問してきた男の隣にいる、リアルを見て、口の中がカサカサに乾いたようで声にならなかった



                          *

                          *

                          *

30分前に、さかのぼる


俺たちは、隊長の背を追いながらひたすら爆発地点にいく、他の脱出ポッドで逃げるようアナウンスを


ルルアと案内をベニーに頼んでいたリアルはどこにいるかわからず、何度も連絡を取ろうとしていた

隊長は本当に仲間のこと思う人間らしい、快楽によっての顔ではないことが分かり、安心できた


もしかしたら、リアルが捕まっているのかもしれない

あの、寂しげな顔を見るといつも、目が離せなくなる魅力があった

そして、その目の先にはいつも隊長がいたことを、会ってから少ししかいない自分でもわかることだった

そして、光が開けている部屋に行くと俺はありえないものを見ることになる


「私もう隊長なんていらない、私の欲しいものをくれる人と入ればいいのよ」と言うその手からは小さいキューブをかざすリアルがいた


その、キューブの音がキューインキューインという音が頭の中で鳴り響く

ほかの人には、どうやら聞こえていないようだが、心臓が熱くその音に、共鳴するかのように

体が熱くなる


「ほらやっぱり、あのキューブはあの体の中にあるんですよ」というリアルに

俺は、何の話をしているのかわからなかった


「キューブの周波数のデーターがルルアの部屋に行ったときに見つけたときこれは使えるって思ったんですよ、あぁ、これで私が欲しかったものが手に入るって……」キスをする

あの忌々しい男と


「じゃあ、なんで泣いているんだよ」と俺の言葉で自分の頬を触るリアルに

「分からないんですね、私といられる嬉しさで泣いているのですよ」というあいつは、本当に狂っているようだった


「キューブは波長が合うもののところに行く、我々はそれを固定するために幾重も努力をして固定してきたのに……それをお前が勝手に奪ったのですよ」


今まで、何も話さなかった隊長が一言声を出す

「リアルは俺たちといるのが、苦しかったのか?」と目を逃がさないように力強い目で見つめている


「こんなおままごとに付き合ってあげていたのは、いつかリアルの事をみて、リアルのことだけ考えてくれるかもしれない、大義名分よりも、私を……でも、ある日あなたは勝手に変わっていった

本当はもっと泳がせてから、情報を渡すつもりだったのに……あなたのおままごとにはもう付き合いきれません」


あぁ、なんとなくわかる俺が来たことにより歯車が大きく変わっていってしまったことに、でも俺にはどうしようもなくて


「あぁ、もっと絶望してください。それが固定値になる条件ですから、私がなぜそれを教えるのかという顔をしていますね、それは、あなたがもっと苦しむ材料になるからですよ」と語りかける男は、

綺麗な顔に似つかわしくないどろどろに溶けていくかのような顔だった


「俺は、お前たちを大切だと思ってる。リアルお前のこともだ妹のように思っている

 俺は分け隔てなくに愛せば、愛が世界を包み込んで、誰も悲しまないと思っていたんだ

 俺は、弟が消えたあの日から、愛し方が分からなくなった。

 だからこそただ一人にではなく、誰一人もそばに置いた人たちのことを愛していないはずがないだろう」と勢いよく話す、リオに俺はそうじゃないと思った


平等しかない世界にいた俺には、愛情が平坦で薄く見えるかのような世界で確かに母から愛情をもらい父からも優しさを感じていた

そこには波が存在してた

リオの優しさは、まるで正義や博愛という牢獄のようだ、逃げたいのに逃げれない飼われた鳥のように……


「違う、何もわかってない。私はあなたに見ってほしかったの?分け隔てない愛ではなくあなただけの……でももういい、私にだけくれる人がいたから」と手を握るあいつと


場違いなことはわかっているけど、口を出す自分に何様だと思いながら、絞り出す


「俺が言うのもなんだけど、リオの言うことはずれてる思う、でも、きっとこれも俺のせいなんだろうな

バランスが崩れたのは俺のせい……」


体の中でチクタクと音が鳴っているのが聞こえる










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