爆発音とともに
※誤字脱字直しました 多くてすいません また読んでくれると嬉しいです
リオが作った料理を食べていると、スープが揺れる
ドッカンという音が鳴り響く 天井からパラアパラと粉が降ってくるようだった
俺は、「何だ」と周りを見渡すと
隊長らしい厳しい顔になると、少し様子を見てくる
「健は、ここで待ってなさい」と言われると俺は、このままここにおいてかれる方が危ないし、状況が何もわからないことが何よりも怖い……この世界に本当に一人ぼっちに置き去りにされているかのような気がするからだ
「俺も行く」と短い言葉で自分の思いを伝えると諦めたかのような表情をして
「あぁ……わかった。ただし俺から離れるなと」後ろについてくるように拳銃を持ちながらジェスチャをしてくる
ぴろりんと音が鳴ると
「どうして、あいつらにここのことが分かったのでしょう。あぁ私の愛しのコレクションが台無しです
絶対許しません……あぁ、ホルマリン漬けの眼球が……」と通信が切られたことを確認するとリオはため息をつきながらも少し口が緩んでいる。余裕は出てきたみたいだった
「必ず、お前をもとの世界に戻してやる、お前の大切な侑斗に会わせる」
「たしか、侑斗のことは話してないのに……」疑いの目で見つめると
「寝言でいつも会いたいと言ってるだろう、それにあいつらの書類に、もう一人送り込まれてくる存在がいたことが書かれていた」
「そんなことよりこれから、中心部に向かう。無駄に口を動かしてると舌を噛むことになるぞ」と俺の肩を軽くたたく
「はい」と小さく頷く、隊長と言われるほどの覇気を感じる。彼がその名前に負けづ劣らないからだろう
俺はただリオの後ろ姿に、服の黒い色をはぐれないように追いつ続けるのにせいっぱいだった
ヒューッンと拳銃の光がこちらに向かってくると俺を突き放すかのように、押すリオに肩をどうやらかすれたようだった
俺の世界ではありえないこと、平等な世界で戦争などなかった
俺は半ばパニックになってあてもなく体が逃げようとしているところに腕を引っ張られて、パッシンと頬に熱さを感じるとじわじわと頭がクリアーになっていくのを感じた
「しっかりしろ、死にたいのか……また失いたくないんだ」とその顔には、俺を透かして誰かを見ているかのような目から、切なさを感じた
「肩、血ごめんなさい、痛いよな、その……悪かった」と言う俺に頭を撫でるといつもの表情に戻った、リオに安心できた
「足手まといにならないようにするから」と―—俺は、そのまま進む隊長リオについていく