表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/58

ベッドの行方とGPS

 「おはようございます、ルルアに聞きました」と言うリアルの顔を見ると

「なにを?」と口の中が乾くのを感じながら俺は答える

「まだ隊長と一緒に同じベッドに寝てるなんて……うらや」と小声で言う

眼鏡の中に映る瞳はきつく光っている

「とにかくどうにかしますから、待って行ってくださいね」と眼鏡をあげながら部屋を出ていく

歯磨きをしているリオが洗面所がから、出てくる

「ベッドの事をリアルさん、どうにかしてくれるらしい」

「あぁ、そうか。俺はこのままでも別に構わないんだがな」

「おれは、構う!」

何だかさっきの様子と打って変わっていつもどおり?に戻ったみたいだった

「とにかく今日も会議があるが……」

「そんなときは優秀なルルアの出番ですね。グヘへなんと逃走防止リングを開発しましたと言いながら出して

「褒めてください、非人道的なものではなく逃亡した際のGPS機能と麻酔薬が搭載されています。なんて人道的な発明なんでしょう!」と頬ずりをすると

俺の右足にリングを付ける

それは人道的なのか……?と思っていると

「まぁ、これで一人になっても安心だな……あと、SOSボタンも搭載されたものも新しく作ってくれ」というとルルアは頷くとルンルンした足取りで部屋を出ていく

思ったより、人の出入りが激しい部屋だなと思っていると

「騒がしかったな今日は特に、みんな健に興味があるのだろう」

「俺は、静かにいたい……」

「もう、これは必要ないな」と静かに手錠を外され、こすれてできた赤みをさすりながら、重さが軽くなるのを感じる

「ルルアのところから自動ドアと、ベニーの部屋を移動してもらいました

 これで、捕虜の部屋ができました……」とぜぇぜぇと肩で呼吸をしている

「これでいいですよね……隊長」と言いながら見る

「あぁ、」と少しリアルの勢いに押されているようだった

そのあと、ベニーの香りバラのにおいが香る部屋に移動し、思わずツンと鼻に触る

「ルルアから奪ってきた自動ドアをここに貼り付けます」折り畳み式の枠組みを壁にかけると、青い扉が出現した

「これで、中からも行き行きできます」と言いながら眼鏡をあげる顔は、無表情ならも生き生きとしている気がする顔をしていた

「リアルを褒めてもいいんですよ」というリアルにリオは頭を撫でながら、

「ありがとう」と言われたときのリアルの顔は恋する少女の顔をしていた

「あの、言いづらいんだけど香水の匂いがひどくって……」おずおずと手をあげる

「そうですやっぱり、そう思いますよね」というと空間洗濯スプレーをするとあっという間に空気が無臭になった

これいいなって思ってみていると、リアルが

「あげます。捕虜移動祝いです」と

言うところにリオは頭を抱えながらも、微笑ましそうな柔らかい表情でこちらを見てくる


——こんな日がいびつながらもずっと続くんだと思っていたんだ。そんな日々に、不快感がなくなるころ、あんなの事が起こるなんて思ってもいなかった

また一人ぼっちになってしまうのだろうか、こんな異世界の中で俺はどうしたらいい……——
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ