周波数?!
目覚めの悪い夢から、いつの間にかもう一度寝れていたみたいだった俺は、
隣を見ると、例のマットサイエンティストが横にいって
「うわぁ~」
「おはようございます、ちょぴりきるだけだから少しサンプルくれません?」と
鋏をチョキチョキとしている
「おい、朝からうるさいぞ」
「いやぁ、思わず……本音がでてしまいました」
「朝から来たってことは、何かあったのか?」と言われると
「そうなんです、驚きますよ!!」
「何がだ、お前は話は、いつも長い……」
「あぁ、そんな焦らない、焦らないなんと……キューブと同じ周波数が、モルモッいえ、健から出ているんです」
「今、モルモットっていようとしていたよな」と俺が言うと
「いやや、つい本音が……いけませんね警戒されないようにしないと」
もう充分警戒していると俺は心の中で愚痴る
同じ、周波数ってなんだ?と思ってると
「それは、どういうことだ?説明してくれ」
「それは、それはですね、健から出ている脳の周波数が私たちと違くて、
最初は異世界人の特徴化と思ったのだけれど、なんせ、生きている個体はこの子だけですから」
「それで……それは本当なのか」
空間に映像を出すと、
「周波数を色分けしてみたものがこれで、この青色がほかの周波数と違う動きをしているのが分かりますか!グヘへ」鼻息荒く言うルルアに頭を抱えるリオを見ると、何を思ったか
「安心しろ——これは、俺たちだけの秘密だ」
「そうですよ、こんないい実験結果誰にも渡しません」とグヘへと言う顔が隠しきれていないのか、隠そうとしていないのか
「それで、話を戻すと、それ以外はまだ何もわからない。以上報告終わり!!
何と言っても神秘的、やっぱりばらさせてくれません?」
「ダメだ」
「なら、髪の毛だけでもクローン作ります!」というと思いっきり叩くリオ
「そんな非人道的なこと、俺が許すと思うのか」と目が鋭く怒っているようだ
「ケチっ、分かってます!言ってみただけです」とルルアは、口をすぼめる
クローンってなんだ?俺たちの世界にはない言葉だ。ロボットはいっぱいいったけどと?を浮かべていると
「知らないなら、知らなくていいあんなな非人道的なことを……」とこぶしを握るリオは本当につらそうな顔をしていた気がする
こんな顔を見たのは、初めてかもしれない……
「おい、何やっている」
「クローンは作りませんから、髪の毛をグヘへ」と言いながら触ろうとしてくるルルアをなんとなくヤバいと思い手を叩き落とす
「報告が終わったのなら、退出しなさい」と静かに言う
なんだか、まだ怒っているかのようだった
珍しいこともあるのだと、隣を見ると俺の頭を撫でるリオの手をおれは、なんだかわからないが払えなかった——




