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神の装置キューブ~異世界転移~

※39話に矛盾点が出ていたので、加筆修正しました。誤字脱字も治しました

お時間ある時に読み直していただけるとうれしいです

これまで読んでくださった皆様申し訳ございません

修正は、39話のみですので、読み直していただければ大丈夫です

これからも、楽しんでもらえるように頑張りますので、今後ともよろしくお願いたします

 「神の装置?」と俺が呟くと、リオは書類を持ちながら、隣に座っている俺を見ると


「あぁ、あれが来てから、ものすごい速さで発展していった俺たちは、さらに優秀になり、代を越すごとに顔をもきれいになっていった。そして退屈になり今の異世界転移をさせて、そもそも異世界から人を連れてくる装置のデータになったらしい、あれのせいで壊れかけていた世界が本当に狂っていたんだ。

あいつらは、それを"神の装置"と呼ぶようになった……」息継ぎもせず説明する姿は怒りとさげすみがあるようだった


「私たちはね、失敗のない世界に生きてるの、適性検査で階級分けをされている

それに対して、何も思わないし"シュッパイ”する経験を積むことがないわ

それによって平坦でつまらない世界なのそれに嫌気が出てできた組織が私たちの組織"自由自警団”だわ」と赤ワインをのむベニーに

「会議中に、ワインを飲まないでアル中!」というと

「あら、リアルだって、タバコばかり吸ってお肌に悪いわよ」というベニーに

「うるさい、若作りばばあが……」

「失礼ね、大人の女って言ってちょうだい」というリアルは、舌を出してイーとしている

「おい、そろそろ話を戻ししてもいいか?」と聞くリオにころっと変わった声で

「はい、リアルは隊長の話が、聞きたいです」と頬を赤らめる顔をしている


「それでは会議を、続ける」とリアルの声は無視されながら、続けられる

いつものことのようで、誰も気にしていないかのようだった


                  *

                  *

                  *

沙月は、ここまで読むと、キュイーンキュイーンとなる音に聞き覚えがあった

VRの修繕をしているときに聞こえていた音、それはどうやら、沙月にしか聞こえていない音のようだった

「神の装置」と言われる音が、どうして私だけに聞こえたのか?

元の「鼓動」の世界では描かれていなかったあるはずのないことがここでは書かれている。キューブのことを考えている、だって修繕の時にしか現れないキューブがなぜここに出てくるのか……

「おい、沙月何かあったのか?」と投げかけてくる樹に、私は

「……まだわからない。本来出てこなかった話で、VRの中でまだ出版もされていなかった物語にキューブが出てくるの……わからない」


「——キューブってなんだ?まさか、俺たちが修繕するときに出てくるあの、キューブのことか?」と短く聞く樹に


「うん……そうだと思う。それにたぶん異音、私の聞いていたキュイーンキュイーンという音の正体はこれだと思う……。

でもこれ本当にどこにも出版されてないんだよね」と分かり切っていることを聞く

「あぁ、これは未完だし、裏でやっと手に入った原本でこれを書いているときに鴉が行方不明になったらしい——それから誰も、鴉に会えてないと売ってきたやつが言っていた

沙月がVRの世界であったことはありえないことだからな……」と樹は何とも言えない顔をする

「それで、キューブがどうしたんだ?」ともう一度聞かれる。それは樹の驚きが隠せていない顔で聞いてくる——私も、パズルのピースが徐々にはまっていくかのような音が聞こえてくる


「——神の装置」というと、これまで読んできた内容を言う

樹に、「まだ読んでないの?」と聞くと

「本物か、偽物かわからないものを読むと、先入観でおかしくなるし俺は修復する目的のもの以外その時には読まない。話がごちゃ混ぜになって

修繕箇所が分からなくなるからな」と言う樹に……

それもそうかと思いながらも、本気で取り組んでいることを感じ、尊敬のまなざしで見ていると

「おい、そんな目で見るな」と照れ隠しかのように手で顔を仰いでいる

「それで……」今まで読んできた話を、樹に説明する

「神のキューブ」っていたいなんだろうなと言いながら、冷蔵庫から

ペッボトルの水を差しだしてくる

コップに注ぎ込む水面はこぽこぽと言いまるで私の心を映しているかのようだった




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