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神の装置

 手錠をされながら歩いていると、大人の女性という言葉が似合う唇が分厚い女に人が通る、見たこともない濃い顔の女の濃さに酔っぱらいそうになる

目がぐるぐると回る感じを感じ廊下がぐにょぐにょに見える

目の前が真っ暗になり体が傾いたとき、その女の人が支えてくれる

「なに、この可愛い生きもの」と呟くとぎゅーとしてくるバラの甘い香水が鼻につく

「だから、まだ歩けないといっただろう……」と女の人から引きはがしながら言う

「絶対嫌だ」と思わずにらむと、

「はぁ~」とため息をつき縦に持ち上げる、さっきのお姫様抱っこの恥ずかしさと比べればまだましだと言い聞かせる

「私、ベニーって言うのよ、結構この名前気に入っているからいっぱい読んでもいいわよ」と口元のほくろがきれいに動く

何も言わずに、急にやってきた不安に押しつぶされそうになる

この先どうなるのかも、どうすればいいのかもわからないこのへんてこな奴らと一緒にいなければいけないなんて……俺はなぜか目元が熱くなるが

弱みを見せるなんて、おかしい……絶対にみせるな俺と思い睨みつける天井を

何も言わずにいるい俺に怒ることなく静かに歩く二人

「そいえば、あのマッドサイエンティストがよく離してくれたわね」

「あぁ、無理やり引き離してきた」と顔ポリポリッとかく

どうやら癖らしい

俺は、ただ運ばれていくのをおとなしく待つしかなかった

「あぁ、やっと来た会議が始まちゃいますよ隊長!!これが例の……」という少女の死んだような目を眼鏡から覗かしている気がする

ぞくぞくと背筋が凍るのを感じながら、早く降ろしてもらおうと足をバタバタさせる

降ろされた床に、足がふわふわとまとまらないでいると

「隊長、手錠ってそんな趣味あったんですか?」という少女に


ごほんとわざとらしく咳払いをする


「これは、逃亡防止用だ」

「そうですよね、まさかそういう趣味があるのかと思いました」とさらに続けて言う

「はぁ~頭が痛くなることを言うな……早く会議を始めるぞ」

「捕虜が大事な会議に出ることはいいんですか?私は反対です!スパイかもしれません……」と眼鏡を整える

モニターに映し出される人たちはあたり前のように、容姿が整っている

「何度も言っただろう?いちいち話を聞くのに何度もするのは面倒だ……

それにそうだったときは始末すればいい」と物騒なことを言うこいつに一瞬まともかもと少しでもある思い始めていたことに——やっぱり危険人物だと思った。それにこのメガネが言ってることは凄く当たり前のことだ


こいつもしかして、めんどくさがりやなだけなんじゃあ……



「いいから、始めるぞ」

「報告始めます。先日倒した機関には掌握したのは30%ほどで隠れ施設があと5つほどあると思われます情報提供者Jによりますと、捕虜を血眼になって

探しているようであります。あと、キューブが無くなり大騒ぎになっていますいまだ所在はわからないということです」

キューブ聞きなれない言葉だが……機械の宙に浮かんでいた四角いものことだろうか 俺は恐る恐る、正義中毒の顔を見る

何か考え込んでいる男を見ると、それが重大なことだとわかる

装置が外れたときに、一瞬みえたキューヴと装置の安全装置とともにキュイーンキュイーンとなっていた気がすると唇を噛みながら考えていると俺の顔をのぞき込む男が、

「何か、知っているのか……?」と問われたが別にに知っているものほどでもないし俺に走れがどれだけ重要なものかわからない

「いいや」と短く答える俺に目を細めながらう言う

「あれはね、神の装置なんだよ——」という顔は忌々しいものを見るときのような顔をしていた










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