ハンバーグ
「隊長……隊長は誰のものでもなかったのに……ムカつく」と指をがりがり噛む爪と舌うちが誰もいない部屋で響く 口からは鉄の味がする音がした 眼鏡が暗闇の中で光る 少女はそうぶつぶつと言いながら
一人で歩く
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健は、起きると正義中毒男がいないことにほっとしていると、食事が置いてある
物珍しいものではなくゼリーとかではなく、普通のハンバーグ定食だった
鼻をかすめる匂いにどこか懐かしく感じていると……
「食べていいぞ~」とラフな正義中毒な男が歯磨きをしながら、しなやかな上半身裸で出てくる。
口の周りに歯磨き粉を付けながらいる男に「げっー」っと思うのは俺くらいだろう
早く元の世界に戻りたい……でも奇病だと言われている俺に戻るところがあるのかと、目が回りそうな速さで思考が回る
何も言わず、押し黙っていると口に無理やり突っ込まれる
ソースが口の周りにペタペタと張り付く
「毒なんて入ってない 俺がそんなせこいことすると思われてるなんて心外だな」と頭をポリポリっとかっく
「そもそも、手錠されてたら食べれないし、外せ」というと
「あぁ、そうだった。じゃ俺が食べさしてやろうか」とニマニマしてくる男に
「いらない、絶対食べない」というと
「はぁ、しかたないな、冗談が通じないな」といいながら外す
足のは、どうやら外す気はないようだ
ずっと見られるのはイヤだが、こいつは正義に以上にこだわっているようだから……確かにせこいことはしないだろうと思いながら、食べる
味は、悔しいけどうまかった 俺たちのところの料理は薄味だから、こんな味が濃くておいしのは初めてだった
「みんな、ここでの食事はこうなのか?」と疑問に思う食事同じなら文化も近いかもしれないと思ったからだ
「いいや、こんな原始的な食べ物を食べているのは俺たちだけだ。ほかは完全色でサプリメント一錠で済んでいる……食事の楽しさを知らないなんてかわいそうな奴らだよ 食事時間を取るくらいなら知識を吸収するのにつかってるのが普通だ」と、
「スプーンを返せ」と隠そうとしたことがバレた手で渡す
「フォークは危ないと思ったけどスプーンでも本当に油断できないね、君は」
「それより、俺をどうする気だ」と話題を変える。なぜなら、男の目が笑ってなかった「まず君には、ここの生活になれてもらう。それから後のことはおいおい話す」というと
口をゆすぎに行ったみたいだ水の音がする
俺はここで、どうすればいい……
何が目的なんだ
知っている人が誰もいない世界はまるで、砂鉄の中にいるみたいだ 黒く何も見えないのに何かに引っ張られていくような
どこからか、キューインキューインと不気味な機械の音がした気がした




