秘密基地と自由自警団
口の中に砂が入る感覚で起きると、ペッと出してぬぐおうとすると、
ガチャガチャと音がする……手錠がされてる……やっぱりこいつは、変態なのかもしれない。ご丁寧にゴーグルをはめてくれているので、目は痛くならなかったが
「起きたか?もうすぐ我らの、基地へ着く、もう少し眠っててもいいぞ」と柔らかい声を出すのを不気味がりながら「手錠……なんで……」と動かしてみると
「危ないから、おとなしくしてろ」と言われる
しばらくすると、砂の中に埋まっていった扉がズーズンと現れて、
「おかえりなさい、隊長」という声とともに開く
基地の中は、大きなコクピットの中のようだった 昔、本で読んだことがある
昔の仕事集のタイトルだっけかな?
「隊長、その子が生き残りですか?知りたい……触りたい……」と目をギラギラとしている白衣の男に……
まだ手錠を外してもらえてないこともあり、ガチャガチャと音を出して逃れようとする
本当に怖い……美形アレルギーになりそうだ
そもそも、美形すぎて吐き気が出てきそうだ そもそも、みんな美形だが顔が違って、酔っぱらいそうだ。情報量が多すぎる
「そう、近づくな……俺が先だ」というこの男にうゎーっていう顔で返すと
「手錠を外すから動くなよ。あと逃げるな、捕まえるのがめんどくさい」と言われながらカチャと音を鳴り手錠が外れると、健はバイクを降りようとすると
ふわっと体を持ち上げられる。案の定、お姫様抱っこをされている
「私にも、抱っこさせてください。触らせて……」と鼻息を荒くしている男を見ってマッドサイエンティストAと名付けた
触られないようにのけぞると自然と、正義中毒男と距離が近くなる
「降ろせって……」と少し強めに言わないとわからなそうだから、言ってみたが「……なんだ」となぜかにこやかで……。
怖い……しっかりとつかまれてて降ろしてくれそうもない
白衣の男を置き去りにしながら、正義中毒が歩く
隊長の部屋に行くと、物がたくさんあるがきちんと整理整頓されている部屋で
「我らが、勝った!その勝利の証明として、唯一の生き残りを連れて帰った
これまでに、疲れているものも、怪我をしたものも、大切なものを失ったものもいるだろう。だが、今回は我ら自由自警団が勝ったのだと誇りをもって
今日は休むがいい。」とカメラの前に、健が映し出される
「唯一の生き残りだ。勝手に手は出すなよ……」というと
「了解しました」という眼鏡の女の子や
「分かっています。すっかりお気に入りね」といクスッ笑う、胸の大きな女の人の赤いリップに謎に恐怖を抱いていると、あんなに濃い顔を初めてだ
綺麗だけど……なんかヤバそう
「いいから、私に触らせって下さい~~」とジャンプをしながら騒ぐマッドサイエンティストAがましに見える
プツンっとカメラを着ると
「とりあえず、俺の部屋で泊まってもらう」と平然と言う男になんとなくそうなる気がしてたが、安心ができない……
案の定すぐ手錠をかけられる……
ベッドとトイレにはいける長さみたいだった
ペタペタとする体を触りながら、風呂に入りたいと思っているが無防備になりすぎて怖い
急に、スプレーをかけられる
「今日は、風呂には入れないぞ。とりあえず、その環境浄化作用スプレーで
綺麗になるから、我慢しろ」と言われて無理にベッドに置かれると
横でスピースピーっと眠る男に、「ソファーで寝る」という健に
「男同士なんだから大丈夫だろう……それにソファーは書類が置いてあるからダメだ それとも……何か問題が?」という男に
「いいえ、ありません……」というしかない健だった
ベットの隅っこに小さくなりながら、なるべく男に近づかないように
小さくなりながら眠った
「二人だけの秘密だよ」っと言った侑斗を思い出しながら、温かい涙が一滴おちる




