題名のないものがたり
私は、さすがに宿題をしないといけないと思い、夜中の今こなしている
苦手な数学を解きながら、思い出す「鼓動」の修繕の事が頭をよぎり、なかなか進まない
VRの世界と、現実の世界の時間の流れが違うので、VRに長くいてもそこまで問題はないが、
とにかく眠くなり、今の時間になるまで寝てしまっていたことを後悔してる……
いつも、数学は平均点以下だ。
私は、今まで本当の意味で心を許せた人ができてなかったことに気づいた。
でも、思い切っていってみてよかったとあめ玉がじんわりと溶けるかのように甘くて優しい気持ちになったんだ
タブレットのペンをいつもの癖でトントンと音を鳴らしながらいると、バグって今解いていた問題が消えってしまった
もういいやと半ば、諦めていると……。座りながら伸びをする
スマホに樹から「少し出かけよう、リアルな世界で」とだけ、うたれている文字を見ていると
「レアな本を見つけったんだ その小説家の名前は…… 鴉」思わずすぐに、沙月はOKっというスタンプを送る
「じゃあ、明日公園の前で 向かいに行く」
鴉の作品は、すべて読んでるはず……。レアという言葉に弱いみたいだ
樹は、どうやって紙の本を手入れたのだろうか?
樹たちに会うのは、決まっていたことだが何だか気恥ずかしさを感じる
私は、どういう顔をしてあったらいいのだろうかと、うまくできるだろうかという思いが押し寄せてくる
なにを、と言われると別に何も気にするなと言われるだろうが、樹が抱きしめてきたことを思い出してしまい顔に熱が集まる
でも、ドキドキというより、ふんわりふんわりという何とも言えない感覚に襲われている
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公園で待つ、見慣れた男の人の横顔見ると、やっぱり整っているなと思う沙月は、
こちらに気づき、見てきたときに、透き通った目が、もしかしたら女の人よりきれいかもしれない
小さい公園だけど、チラホラ人がいる
通りに面しているので、若い女性が「ねぇかっこいいよね 声かけてみようよ」と一見、
清楚そうな背の低い黒紙ロングの女性とあまり気乗りしてなさそうな背の高い茶髪のショートヘアの行動が逆なら違和感がないが、なんとも変わった光景を眺めていると
「おい、沙月こっちだ」と、いつもより気持ち大きめの声で呼ばれている気がする
その声に反応したかのように黒髪の女の人が
「ロリコンかよ…… ヤバ……。 興味なくした ロリコンだけはパス」という。
「やめなよ、聞こえるよ。妹かもしれないし……。」と聞こえたであろう樹は
「デート楽しみだな」とこれまた聞こえるように言う。 沙月に手をこいこいと手を振ると、
「ちっロリコンめ、滅びろ」という黒髪女性を引っ張っていく背の高い女性にに軽く会釈をされる
それを、条件反射のように会釈を小さく返す私は、
「よかったの、なぜかロリコン認定されているけど……。」思わず吹き出しながら笑う
「もう何でもいい。あぁいう女が一番怖いんだ」と遠い目をする樹に、私がどんな表情をして
会えばいいかなんて考えてたことを忘れるくらい、どこまで行っても不憫な人だなと思った沙月だった
ヘルメットを渡してくる樹に、「いつまで、笑っているんだ」と言われながら小突かれる
バイクの後ろに乗ると、バランスを崩さないように捕まるのに必死だ
今回も、落ちないように必死にバランスを取ろうと集中していると、小さい古民家がそこにあった。
お邪魔しますといいながら、玄関に入ると
「俺の家なんだ。見せたいものがある」といい、私は樹の後ろ姿を追っていく
不用心と言われるかもしれないが、あの樹が変なことはしないだろうし、何よりも私は信用しているのだ
そこには書斎があった、ミーンミーンとなくセミの音がBGMかのようにたくさんの本があった
ざっと100冊くらいだろうか?
この世界では、30冊手元に本があるだけで、マニアと呼ばれるくらいで……。
思わず、ワクワクとしてしまい本に手を伸ばしながら樹の声は横に流れていく。
そんな様子に困ったかのように笑いながら、私の手を引くと
「これだ……」題名が入ってない原稿用紙を渡される 作者の名前だけがぽつりと書かれている
『鴉』っと、見たことないのは当たり前だ、だって原稿用紙で本にもなっていないのだから……。
「どこでこれを……。あと、この本の量は一体……」というと樹はなぜだか照れたような顔をして
「俺が修繕してきた作品たちだ。ボスがどこからか、俺のところに郵送してくれるんだ
結果が目に見えるといいだろう 「なんて、いい上司」 とかいうけど、
修繕する前に元(紙の本を)を知らないと修繕できないからな
あと、その鴉の原稿はダークウェブから見つけ出して、個人的に取引した。ボスには内緒な 」と
人差し指を立てる
何とか納得する沙月は、ふっと「ボスに会ったら意味ないんじゃ」というと、あぁ、と思い出したかのように言う
「ボスに悟られない方法があるんだよ」とほくそ笑むと訓練が必要だけどなと付け足す
「あとで、沙月にも教える」という言葉に気になるがそれよりも原稿用紙にくぎ付けな私の頭を
笑いながら、ポンポンと撫でる
椅子に座るように促らされると、「とりあず、読んでみてくれ本当に 鴉の作品か教えてくれ
あんなに思いれがあるなら、本物かどうか判断できるだろう……」と真剣な顔をして言う樹
そして、めくり始める音とともに私は本の世界に、潜る
*
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私は、まだ知るよしもない「鼓動」を追っていくことで、あの人に出会い、自分の人生が大きく変わることにまだ気づいてなかった
私の、当たり前が崩れるとき、そこにいったい何が残るのだろうか?
その先のたどり着くには、幾重もの糸が繋がっている 世界がこんなにも大きくそして狭い
まるで、矛盾としたうえが横になり、下が上となる世界そんな混沌とした世界で出会うあの人と、私の選択は……。
ついに、第三章始まりました。面白かったら、評価・感想お願いします
読んでくれて、いつも、ありがとうございます
完結させるために、プロットは完結するまでできているので物語に起こすのを頑張ります
これからもよろしくお願いします




