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夕暮れ時の思いで

誤字脱字を直しました 読みやすいように段落を整えました

 約束の時間に行くと、


「さつき、こっちだよ~」といつもどおりのワンルームにお出迎えされる


相変わらず、ジャージ姿のボスと目の色とお揃いのグリーンのワンピースを着た上品な部下がいる




(いつき)は遅れているから、適当にお菓子食べていいよ」


「ボスありがとう。藤はねぇ~チョコが食べたい」


「いいよ 僕は優しいから」とほほえましい光景を眺める


「すいません。遅れました」とぜぇぜぇと肩で呼吸をしている


「遅いよ、樹、ペナルティでボスの言うことを一日、聞くこと!」


「えぇ~、何をさせる気ですか? 樹にあまり無理を言わないでくださいよ」と


 ルリが珍しく庇う


「連帯責……」


「樹だけどうぞ、煮るなり焼くなり勝手にしてください」


「裏切者め。そもそも、お前が……」とルリを睨みながらごにょごにょ


 言っている 


ボスは「なんて、やさしいぼく」と自画自賛をしているしまつで、カオスだ




女神さまが静かにほほ笑む


「お茶でもどうぞ、ハーブティーです。よく寝れてなさそうですね」


隈のところを触られて、美しいからか少し顔が熱くなった。


「ありがとうございます」と貰いハーブの香りが漂う


「部下というととても呼びづらいですね。 アリアとお呼びください」と、


顎に人差し指を添えながら言う そのしぐさを見て


(きれいな名前 顔とよくに似合っているな~)


「ありがとうございます。通称名ですけど、嬉しいです」


沙月は、神様たちには考えが筒抜けだという事をあらためて、感じる


(これは大変だ……)


(いつき)様で慣れていますから、心配しないでください。」


無心で食べている藤を見ると「沙月(さつき)食べる?」 それを丁寧に断ると、


「そう、おいしいのに」と口元を舐めている


(ふじ)様は、裏表なく単純明快なので心が読めないですけどね」と言いながら


藤の髪の毛を撫でて、耳にかけてあげている


アリアさんの突然の毒舌に驚いていると


「なんか、ふじ褒められてる。うれしいね~もっと褒めてもいいんだよ」


ご機嫌な藤を見て妙に納得してしまった


「さあ、みんなも集まったことだし会議を始める」と、ボスが号令をかける


「今日は何の話するの?」と背をピーンとさせて、やる気を表す藤


「タランチュラーもとい、キューブの変化について」と


 いつになく真剣な顔をしている樹が口を開く、引っ張られるかのようにぴりつく雰囲気にのまれる


 ボスも横で腕を組みながらうんうん。と頷きながら




「キューブそれは、約束の箱と言われている神たちの中では、


何かの動力源であることは、わかっている。


本来の物語、つまり変わらないはずの物語を変更して、思いを変える


それがキューブの役割


昔も今も続くなぞのもの。基本動かず、自ら行動することはなかったはずだった・・・。


もしかしたら、あいつらが、動き出しているのかもしれない」と

大人の顔をしているボス




「あいつらって??」




「まだ、樹は説明していなかったみたいだね……。


 あいつらとは、僕たちと相反する者で、天敵だ くれないと言われる奴らだ」


「紅…??」


首を振り、それ以上は聞かせないような重さを感じる金縛りにあったかのようだ


「守秘義務だよ、人間にはむやみやたらに話せないんだよ。ただ警戒しておくことを忘れないで」


「はい」とつられていう。




疑問を持ちながらも、そこに踏み込む勇気をもつには、十七歳の少女沙月にとって、 まだ難しいことだった。




「それで、とりあえず早急に取り込まなければいけないのは、沙月の言っていた

頭の文字について 話し合う。沙月、説明よろしく」




 ボスに急に話題を振られたことに驚きながらも説明する


 今まであったことを話す、「Beat 」鼓動と唱えたら、動きが変わったことを説明終わらせた後


そっと、深呼吸をする


それを聞いていた、ボスはうーんとうなると


「とりあえず、鼓動の物語の修復を第一目標とする 以上」



「あんな危険なのと、戦わないといけないんですか? 

 無理です 断固拒否します


 樹だって危ない目にあったんですよ


 それに、私だって危険なところに行きたくありません!!」




「おいおい、それほとんど後半が本音だろ……」と頭を抱える樹



「ボス命令です 反論は聞かないよ 安心してちゃんとモニタリングしてあげるから 、なんていい上司~」



ルリの肩に手を添えて、頭を横に振りながら


「こうなったら、もう人の話を聞かないからさ」と諦めるのに慣れているかのような 言葉が、樹から飛び出す


「これぞ、アットホームな会社」ととても満足そうにしてるボスと暗い表情をしている二人


お菓子を貪り食っている小鬼とほほ笑む女神


「ふじ、関係ないかと思ってると思うけど、沙月のフォローよろしく


 下手したら死んじゃうかもだから」


「わかった。ふじ、強いからね~さつきをまもる!! 沙月、僕についてくること」


と鼻息をあげている


やっぱり、ことの大きさに気づいていないらしい小鬼の口にはポテチのカスがついている




「ということで、会議終わり。沙月の親睦会を始めるよ」と手にはオレンジジュースを


 いつの間にか持っている アリアさんが用意したみたいで、さながらクリスマスのような


 食事たちだ シャンメリーを手に持っている


 それを、慣れた手つきで開けるルリ



「ワインはないよ」というボス「用意してあります」と女神が手渡す


 ルリの機嫌が少し治っているのが分かる 結構、現金な精霊なんだと思った。


沙月の手にそーっとジュースをつかませようとする藤、顔を見ると満面の笑みを向けてくる


「えへへ、さつきうれしいね~」


「やけ酒だ~」とルリのお酒を取ろうとしたら「樹はこっちです」とジュースを渡す


「うぅ~」と泣き上戸のようになっている


「飲まなくても、場酔いするんですよね」とほほ笑みながらつついっている


「食べて寝る、それが幸せ。僕はいい上司」とワインを飲んでいる


 見た目は五歳だから違和感がすごい誰もいな方向を見て熱弁している


 とんでもないことに、巻き込まれているのにこの温かさは何なのだろう


「カオスですね……」というルリ


静かに、食べながら盛り付けているアリアにおなか一杯になって寝ている藤




「おなか一杯になり次第、解散」と言いボスが倒れるのを

すかさず面倒を見るアリア


「また来てくださいね、あとのことは私に任せてくださいね」と

きれいな女神の顔を見ながら、突然起きたふじがピコピコハンマーで殴てくる。お約束事みたいだ


 

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