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私にしか、見えていない??

1000字くらいを、増やしました。

最初のアップされたのを見たかったすいません

これにて、第一章が終わります

読み直していただけると幸いです。

よろしくお願いします

しばらく見ていると、黒い蝶がその周りを飛んでいる


光る粉がふるとタランチュラの頭の文字がうっすらと浮き出してきている


その言葉に沙月は思い当たるふしがあった


『Beat』描かれている


本をのぞき込んでいる小さい味方に、大丈夫だよって言われたくて

かがんで藤と目線を合わせる


「藤、あの額にある文字見える?」


「う、う~んふじには、みえないけど さつきには 何か見えるの?」と


小さい手でブンブンと私の首を揺らしてくる


「どうしよう、さつき、ルリ達やられちゃうよ」


「私、なにもできない……。」




ここにいてって言われてるし、戦ったことないのに、私が行くことによって


今より状況が悪くなったらどうしよう。耐えられない


思ってたより、怖い世界に足を踏み入れていたことに今、気が付いた。


足がカタカタと地震がそこだけ起きてるかのように揺れる


頭の中で思考がぐるぐる回り、吐き気をもようす


樹に出会ったとき、軽々と解決していたので、彼なら当たり前のように圧勝するのだと信じて疑わなかった。




もし、この文字が樹たちに見えないとしたら、これが見える私にはきっと何か意味があるはず。


何かの糸口になるかもしれない。そう思う気持ちとまとまらない思考をかき集めて無理やり引き起こす。何ができるかわからないけど、足手まといになる可能性が高いけれど、何もしないで後悔したくない


(ふじ)(いつき)とルリの頃に行きたいと思うの。でも藤の協力がないといけない」


嫌だと言われたら一人でも行くつもりな沙月は声をかすかすにしながら無理やり声を絞り出す。

喉の奥の血がにじむ音がする。 藤の反応を待っていると




「ふじはさつきと一緒にいきたい。樹とルリと会えなくなるのはイヤ」とうなづきあう二人。


「否定は力なり、ルリと樹の場所に連れてって」というと勝手にページがめくられる光があふれ出る。


閉じると、そこは森の中だった。


「あれれ、少し遠いところに降りちゃったみたい」


本に耳を当てながら「うんうん。怖がちゃったみたい」本が汗をかいているように見える


「さつき、抱っこして走って~!」


重みを確認しながら、藤を運ぶ。ダンと床を思いきり蹴り浮くのを持続させる


遠くからでも見える火花と黒い物体の大きさに驚いていると


「さつきばれちゃうよ、そーっと行かないと」私は静かに頷く。


音をなるべく立てないように、黒い執事の服を着ている少年に近づいていく。


ルリをビックリさせたいわけではないので、あとできればなるべく怒られたくない



 岩の後ろに隠れながら、試しに「beat 鼓動」恐る恐る声を出してみる。


藤が持っている本から、文字が浮き出し色が変わる


タランチュラの動きが鈍くなる。


「樹、今のうちです」


「うおぉ、」と、突然黒の図体の動きが変わる。向転換を急にしている


どうやら、来た方向に戻っていこうとしているようだ。


背に乗ってた樹を投げ飛ばすと、足早に走っていく。


投げ出されて樹は受け身をうまく取れず、痛みが来るであろうと衝撃を待っているとルリが抱きしめて受け身を取っている


「とりあえず、助かったのか……?」


「あと、もう少しだったのに逃げられましたね」と言いながら 、岩に視線を向ける


そのころ沙月は、気づかれないように逃げようとしていた


「バレていますよ。沙月(さつき)さん」と言いながら砂を払い体を起こすルリ


「えぇ、なんでだよ」といい立つ樹に


「あははは、ふじたちはここにいないよ~ひとちがいだと思うよ~」


思わず小さい口を反射的に抑えようとする沙月。


ルリと樹と対面する


「やっぱり、ここにいたんですね」にこやかにしているが寒気がして


体が芯から冷えそうになるくらい寒い


目が笑っていない……


「ルリ怒っていない、よかったね~」呑気になことを言っている小鬼に頭を抱えていると衝撃を受ける。樹に頭をチョップをされたことにげんこつじゃなくて優しいなと感動している少女に、


「なんで、ここにいるんだ。留守番って言ったはずだ」


「ごめんなさい。でも、知らせたくて」


「何をですか?」といつの間にかルリの腕の中にいる藤は頭をグリグリされている


本気でやられているのか「痛い~。ルリ」

「お仕置きです。うるさくすると、もっと お仕置きしますよ」と言われ

初めて怒られていることに気づき、静かになる。


でも、すぐに泣き出す藤


「だって、やられちゃうかと思ったんだもん。助けなきゃと思ったんだもん


二人がいなくなるのヤー」鼻水と涙をいっぱい溜めながらえづいてる子供に


勝てる者はいなくて……。ルリの足から出ていた、冷気がすっとひいていくのかのようだった。


「分かりましたから、泣くのはやめてください」ハンカチで小鬼の顔をふく。


「だって~」とえづく


ルリが急いで藤を、私に渡してくる「さつき、抱っこ~」受け取る。


あやすように足をギクシャクと音が鳴るような慣れない足遣いで、小刻みに揺らすと泣きつかれたのか眠ってしまう。


ずっびと音が鳴り湿った鼻水が肩を濡らす。ぞわぞわっと悪寒が駆け巡る。


「まぁ、とりあえず隠れ家に向かおう。ここは危険かもしれないからな」


助け舟を出してくれる樹に心の中で手をすり合わせていると


「それもそうですねぇ、あとでゆっくりわけを聞きたいですし」また冷気が出そうになっていたので、思わず藤を渡そうとすると、諦めたかのようにため息をつく


「さぁ、早く行きますよ」



本を開き、「肯定はやさしさである」というと光が放たれる

目を思わず閉じていると、「着きました」開けるとそこにはさっきいたお菓子の部屋に着いていた。藤より早く、安定していて、腕の中にいる小鬼は起きそうにもない


「凄い、安定感!」


「褒めても許しませんからね。」と言いながらも、先ほどの寒さはない。


「まぁ、そう詰めるな。約束を破ってまで俺たちに伝えたいことってなんだ。」


「頭の上の文字見えていましたか?」恐る恐る聞いてみる


「何のことだ、いつもどおりの六つの目がたくさんある気持ちの悪い頭だったぞ」


「嫌いすぎて、余計に目の数とかを毎回数えてしまうんですよね」


「嫌いだったの?」


「バレていなかったのに、余計な事を教えるな!逆に沙月は平気なのかよ…」


「意外と、顔だけ見ると可愛いくないですか」というと信じられないような顔で


 こちらを見てくるふたり。顔が青ざめているのは気のせいだろうか


「コホン、話がそれました。あなたにはが見えていたんですか?」


「『beat 』鼓動です。黒い蝶の花粉が文字を浮き出させているようで……。


まさか、黒い蝶まで見えてないって言いませんよね?」


顔を見回す、二人の端正な顔がこんなにもハテナが浮かぶ気の抜けた顔を見たことはあるだろうか


「蜘蛛ではなく、蝶ですか? 見ていませんね」


「俺も、戦っているときにそんな目立つやつを見逃すことはないと思うんだが……」


「藤と本で、樹たちを見っていた時に、頭の上に花粉で文字が浮き出てきて……


試しに『beat・鼓動』と言った後、急に動きが遅くなった気がして


そのあと蜘蛛が逃げっていったんです」


「確かに沙月さんの声が聞こえてきたのですが、そんなことを言っていた気がしますが、なぜなんでしょう?」手に顎を置きながら首を傾げる




「今日は初めて尽くしだったからな。とりあえず、時間も遅いし、


俺も考えたいことがあるからひとまず解散しよう」


藤を抱っこしながらもたもたしていると、「沙月、藤はこちらで預かりますから」と、手を広げてくるので起こさないようにそっと渡す


「あやし方が関節が曲がらなくなった人形みたいでしたよ」いじってくる。


どうやら先ほどとうって変わっていたずらを覚えたての子供のような顔をしているので、希望的観測かもしれないけど許されたのかもしないと思い安心した。


「藤また泣いちゃうかも……」


「もう、怒ってはいませんよ。安心してください」とほほ笑むルリに胸をなでおろす




ログアウトします 沙月様 お疲れさまでした 音声が流れる




どこかで聞いた声だと思っていたけど、この上品な声はボスの部下の人の声だと考えながら現実世界に戻ってくると、ものすごく疲れたのか、緊張しすぎたのかVRを外すとすぐに、眠りこけてしまった。


最近、眠ってしまうことが多くなっている気がする。












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