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魔法使いの条件

 真っ暗になり外すと、変なところに体を置いていたせいで、バキバキに固まっていてあっちこっち痛い。


「夢にしてはリアルだし。設定も凝ってたな~」冷静に考えるとおかしな話だし


初めてのVRで慣れてなくて疲れちゃったのかなと思って、とりあえず固まった体を伸ばしていると

コツンと当たる


本に沙月さつきは見覚えがあった。(ふじ)の本がそこにあったのだ。


「これは、無視できないわね」と独り言をいう沙月


また、会うとしても、結構あとだよね。と思っていたけど、再び藤と会う事になるのはすぐの事だった・・


「次の日に、もう会うんかい」ととてもなれないツッコミをしたので、滑っていることはわかっている私は、いたたまれないと思っている。


「まぁ、悪いな、万年人手不足だからさ」と気の毒そうな顔をした樹が肩に手を置いた。




それにしても(いつき)が、学校にバイクで迎えに来たときは、驚いたし沙月の周りの女子高校生たちが


色めきだった声が飛び交っていった


(私服の樹は、整った顔だといわれる部類に入るだろうな~)


先生が出てきて怪しまれたので思わず従兄ですといったがそれでも樹は注意を受けていた


どこまで行っても、不憫だなと思った 樹と行った先は、レンタルvr施設だった


裏口に通される


「ボスの店だから」と言われ、個室に一人一人入る 樹は隣の部屋に入った。ガラス越しなので樹の姿よく見えた。防犯目的らしい


全身が覆われるベッド型vrに寝っ転がると藤の顔が画面いっぱいに映し出される


「さつきだ、おはよう~」という、「昼間ですよ」っとツッコミを忘れないルリにたいして、藤のぷっくり顔かわいかったな~と思い出している


(私に、弟がいたら、構わずにはいられないだろうな~)




藤が来て、「樹から、沙月が夢だと思うだろうから、藤の本置いとくといいよって言われたけど正解だったね」と言う藤が沙月から本を取ると、


「沙月が来る前は、樹と僕のワンオペでしたからね」とルリは、遠い目をして言う


「否定、それは力なり」という声と共に


本を開く藤 学校のイラストが、飛び出す絵本のように出たたら、光が放たれる


目を開けると、そこには教室があった


「急に移動するな 危ないだろう」ときつく言われしょんぼりしている藤に


「まぁまぁ」と飴を上げる。それは、さながら坊ちゃんの世話をしている、執事のようだった。

ルリの白い手袋にオレンジ色が映えてるなと思っていると、


樹に取られまいとすぐに棒つき飴をすぐに口に入れて、


「おいしいオレンジ味だ、あげないよ~ 藤のだもん」と機嫌を良くする藤に、


「いるか、甘やかすな」という樹に対して「心が狭いですね」と言うルリ


顔面蒼白な顔をした樹が、


「急にやられると、車酔いみたいになるんだ 気持ち悪い」と手で仰ぎながら言う。


「沙月、大丈夫か?」と聞いてくる樹に、「まったく気持ち悪くないです」と言うと嘘だろうという顔をしてみつめてくる。


樹は、「俺なんて初めての時は、吐いたのに何でだ!」心底驚いているようだ


「気を取り直して、説明をしましょう。樹よろしく」とルリに言われると


「ここには、まともな奴がいないのかよ。全部丸投げかよ・・・」


と言いながら、教壇に立つ樹を見て、なんとなく椅子に座る沙月


「沙月が、疑問に思っていることにこたえるから質問してみて」という樹に


「私の名前を知っている理由は?」


「サイトに書き込まれていることはサーバから筒抜けで、IPアドレスから


見つけることが出来て、それと同時に敵からも、見つかり襲われそうになった


相手も同じ力を持っているから、同じことが出来る」


という事を聞いた沙月は、「もしかして、顔は写真で知ったの?」と恐る恐る聞くと、「そうだな」と言う樹。


それを聞いた沙月は隠れてフリフリの服を着ていること写真の数々を思い出す、沙月は学校の制服も可愛いと言われているが、フリフリが足らずあまりかわいいと思っていないフリルをもっとつけたいくらいだ


でも、ほとんど、顔はピンボケで、フリルにしか興味がないから、ちゃんと顔が映てるのは1枚しか無いはずだが恥ずかしい……フリルは重さがあって着ている感じがして好きだ、いつもの、服が軽く感じてしまい、落ち着かないからだ


どこかに、体が行ってしまいそうで怖くなる時がある 


あと、圧倒的に友達がいないことも、恐らく気づかれているだろう。


樹の顔を見ると、それを物語っているきのせいだろうか?不憫な男に同情されている目をされている気がする


お互い、失礼なことを考えていると、急いで樹は咳払いをした。




「それで、なぜ私が魔法使いにならなくてはいけないの?」


「なりたくなければ、ならないことも出来るが、物語が人を選ぶので、次に


 誰が選ばれるか分からない。いつ次が来るのかもわからない」


「物語が人を選ぶの?」と沙月が驚いていると、樹はこう続ける


「物語には意志があるからだ 好みや相性がある 物語は気難しいから


 コントロールは出来ない。無理にコントロールされれば、声にならない痛みを伴うからだ」と、不思議だけど、なぜか沙月はその気持ちが分かる気がした


「樹しか魔法使いがいないのはなぜ?」あまりにも少なすぎるボスが言うには


樹だけでどうにかしてたらしい。


「俺だっていっぱい魔法使いが欲しい…… 労働力をくれ


 それもこれも、魔法使いに選ばれるのが珍しすぎるからだ


 今までもいないことは無かったが、断られたので、記憶を消して返した


 雑務が増えただけだった……」




「まぁ、よく考えて決めてくれよ……」とうなだれるように言う樹

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