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物語前半における世界及び用語設定

【生起創造(Genesis Creation)】

創造年代 - 約一万年前。


- **創造主- 超古代文明(現在は消滅)。


- **創造動機 ー 光速度の限界を認識した超古代文明は、物理的な宇宙進出を諦め、高次元空間内で新たな居住地として「地球の複製」を作ることを選択した。


- **創造手法ー 量子の海(Quantum Sea)と呼ばれる高次元の位相空間を利用し、地球の素粒子レベルの情報をコピーして複製を生成。量子の海は元の地球の属する膜宇宙の空間コピーである後述の太陽の繭空間に創られた幾つもの地球同士を繋がる海であり、重力子と同じ閉じたひもであるセル・ポッド粒子のみ移動が可能である。セル・ポッド粒子は素粒子の振動情報をコピーする性質を持つ。


【流転創造(Transient Creation)】

- 生起創造と同時に、当時の地球に存在した人々の情報も複製され、新たな複製地球上にコピー体が創造された。精神や意識の移動・転移を伴わない、純粋な情報複製。

- コピー体は元の人間と同一の記憶・人格も持たない。それぞれが独立して存在しているため、元の人間との精神的繋がりは存在しない。


【存在力(Existence Force)】

存在力は生命、特に人間の思考構造のみが感知可能。真の地球はこの力で支えられている。観測不能なダーク・マター、超対称性粒子で作られた力。既知の観測方法では捉えられない。


セルポッド粒子を介さず直接的に高次元空間を渡ることが可能。


【励起導破戦争(Excitation Collapse War)】

創られた複製地球が存在力を獲得し、安定した大地を求めて互いに争いを始める。


- **パールム鉱石(Palrum Ore)**

- 生起創造を起こした超古代文明は、複写元の地球から存在力を奪うゲートとしてパールムという鉱石をそれぞれの複製地球に撒いた。

- パールムは複写元の地球の存在力やその人々の知成力を吸収し、戦争が継続することで徐々に元の地球からその力を奪う。


【知成力(Cognitive Force)】

自分が認識した現実をマクロの世界に結合する力。とあるシリーズのパーソナルリアリティとの大きな違いは力の範囲が巨大であること。存在力すら操る為、世界の構造に手を加える事が可能。創られた複製地球の人々は励起導破戦争を通じて、元の地球の人々から認識力・知成力を奪い取った。

- その結果、複製地球の人々は元の地球よりも強大な知成力を持つようになった。


【クァンタム・セルの窓(Quantum Cell Window)】

元の地球(ステッラの地球と呼称)の北極上空に開かれた、高次元空間への接続窓。クァンタム・セルの窓を介して、限定的ながら高次元空間との直接的な相互作用が可能になる。量子の海の岸辺。


【量子の海を渡る方法(Crossing the Quantum Sea)】

移動手段と条件**

- 励起導破戦争では、各地球間で直接行き来してパールムを奪い合う。その際、必ずステッラの地球のクァンタム・セルの窓を通らなくてはならない。

- 中央アジア上空に浮かぶフライ・バーニア(天空の氷島)の羅針盤で目的地を決定する。

- 集団で量子の海を渡る場合は、セル・バーニアというセル・ポッド粒子から即座に肉体を再生可能な舟を用いる。

- 知成力が特に強い個人は、自身や他人の情報を直接量子の海に浮かぶセル・ポッド粒子に転写し、他の地球へ渡ることができる。この場合でもクァンタム・セルの窓を通過する必要がある。


【転移創造(Transference Creation)】


知成力の高い者が、己自身または他者の構成情報を直接地球上から量子の海のセル・ポッド粒子に複写し、クァンタム・セルの窓を介して他の地球へ送る。


ステッラの地球に転移創造を行うことは極めて危険であり、流転創造のように存在が空っぽになる可能性がある。転移創造を行う際には、自らのルーツを時間軸に刻む必要がある。


【地球の大樹(Great Tree of Earth)】


創られた複製地球に存在力を奪われ、滅びつつある地球が自身の意志をステッラの地球の人々に伝え、助けを求めるために誕生した存在。


【枝の神子(Branch Priest)】


地球の大樹の枝に触れ、地球の意志を受け取った者。空間の位相を飛ぶなど、強力な知成力を持つ。

神子として選ばれる際、地球の意志に善悪の観念は存在しない。


【世界観の特性】


・オリジナル地球と複製地球間は、セルポッド粒子のみが情報をやり取りできる。


・量子の海に複製された世界は独立して存在するが、オリジナル世界と同期することで一定の安定性を保っている。


・超古代文明は、この高次元位相空間技術を用いて物理的な宇宙航行の代替として人類の新たな居住空間を創り出した。


【物語上における波動関数の崩壊の解釈】


・波動関数の収縮は起きず、複数の現実が重なり合ったまま同時に存在している


・人間がそれらの現実を認識できないのは、言語や概念の祖語が不足していたり、認識能力の限界があるからである


※追加


【太陽の鞘】


外見上は数十センチ程度の小型装置だが、その内部には極めて高度な物理的・量子的構造が埋め込まれており、爆縮による超高密度状態を一時的に形成することで、太陽エネルギーの精製・転送を可能にする。装置は黄道上の特定軌道に配置され、太陽の活動に同期して、特定周波数の太陽粒子(重力子、ニュートリノ、フォトン)を受信。

•爆縮時、これらの粒子は干渉振動子を通じて「情報波」に変換される。


【太陽の繭】


太陽の繭は、高次元からのエネルギー演算によって形成された仮想宇宙の一部であり、実宇宙に似た構造を持つミニチュアの太陽・地球システム。

•量子重力理論を用いた仮説的な「セル・ポッド振動場」によって構成される。

•実際には観測可能なエネルギー密度と重力分布を模倣したもので、真の物理的存在というよりは「情報的実体」。

•この繭は、創造を行うためのテンプレート空間プロトユニバースとして利用される。



【最初の生起創造】


太陽の繭内にある小型地球・小型太陽は、創造の「雛型」として使用される。高次元膜から流入したエネルギーにより、

•エントロピーの低い初期状態が形成され

•宇宙の法則(物理定数、時空構造)がテンプレートとしてそこに記録される

•その後、量子波動関数の収束によって実宇宙の形として定着していく


この工程を「生起創造」と呼ぶ。


※追加、各種武器と能力


⚫️ アクア・クライン(Aqua Klein)


所持者:葛原零レイ・バストーレ


「アクア・クライン」は零の体内に同期して存在する14個の量子多次元結晶体(クライン輝石)。

各輝石は空間そのものに情報を刻み込み/書き換えるための媒体として作用し、**囲んだ領域=再定義可能な“演算場”**となる。


輝石の正体:クライン輝石(Klein Cryst)】

•一つひとつが、複層時空構造の“接合点”で形成された非可逆性量子体。

•この結晶は通常の物質とは異なり、自己位置と周囲の時空構造を交差的に再定義できる情報媒体であり、存在するだけで周囲の物理構造へ干渉できる。


基本モード(14個)


空間演算場クライン・フィールド形成

•輝石を空間上に配置し、その内側の物理法則を書き換える。

•書き換え可能なもの:

•重力(局所的な反転、加速)

•物質の透過・変質(流体化・硬化)

•時間の流速

•空間の向きや閉じ方(例:クラインの壺)


⚫️カーディナル・アイズ(Cardinal Eyes)

別名:真空の瞳(The Vacuum Eye)


所持者:女王ベルティーナ

地球全域にまで及ぶ支配力を持ち、「時空そのものの女王」とも呼ばれる存在。

「プランク時間」単位で空間内に“差時間”を作り出すことで、対象の原子配列・時空座標・存在の安定性を破壊する瞳。

そのまなざしは、時間と空間の絶対的均衡を崩壊させ、「世界の存在基盤そのもの」を揺るがす。


【1. プランク時間とは?】

•プランク時間:約5.39×10⁻⁴⁴秒

→ 時間の最小単位。これより細かい差異は、現実世界では“存在しない”とされる。


【2. 差時間の膜(Δτ膜)の生成】

•カーディナル・アイズは、瞳の収束視野内に局所的なプランク時間差を生み出す。

•結果として、同一の空間座標上に**時間の進みがわずかに異なる“二重時空層”**が重なる。


→ その差がもたらす効果:

1.原子間結合の崩壊:

 時間の同期が崩れたことで、結合エネルギーが保持できず、物質が分子→原子→素粒子レベルで分解。

2.運動と観測の破綻:

 対象は自らの位置情報を更新できず、“自己崩壊”するように消滅していく。

3.真空ゆらぎの誘発:

 時間差が極限まで狭くなると、局所的な**虚無領域(真空エラー)**が発生。

 → 宇宙の“安定構造”が抜け落ち、現象としての「空間の死」が起こる。


⚫️ クリスタル・ソオド(Crystal Sōd)


•双腕一対の短剣(双剣):左右対称に存在し、それぞれ独立した機能を持ちつつ、重なることで真の機能を発現する。

•構成素材:クァンタム・クリスタライトという特異結晶体。

この結晶は量子多世界構造の干渉パターンを実体として保持できる極超物質。


「万の可能性を切り捨てる」剣

「誰かに観測される複数の未来」を切断する。すなわち、量子多世界の収束を強制する兵器。


⚫️ クリアライン・ブレイド(Clearline Blade)


振るわれた瞬間、対象は「この世界」の座標系から脱落し、物理法則・因果律・時間軸の影響を受けなくなる。

いわば、“存在していながら存在しない”、**「非在化(Null-State)」**という状態へと強制遷移させる剣。


ここでの「結合」とは、以下の3つの意味を内包しています:

1.時空間的結合:

 → 対象がこの時空の座標に存在し、時間の流れに沿って変化する状態。

2.物理法則との結合:

 → 対象が、重力・熱力学・量子相互作用など、宇宙の基本ルールに従う状態。

3.因果律との結合:

 → 過去の出来事に基づいて未来が決定されるという「因果関係」のネットワークへの接続。


クリアライン・ブレイドは、これらの“結合”を一時的・強制的に断ち切る。


武装追加


サイクル・リング(Cycle Ring)設定説明


概要:

サイクル・リングは、「太陽の繭」の簡易携帯版として設計された、高度なエネルギー保存装置である。外見は変化しない固定のリング状で、高次元ポケット空間と接続し、そこにあらゆる形態のエネルギーを保存・管理することができる。



機能と特徴:

•高次元ポケットへの保存:

サイクル・リングは、通常空間とは異なる高次元ポケットに存在する力を直接保管する。これは物理法則の制約を受けず、時間すら停止した状態でエネルギーを保持可能とする、太陽の繭の理論を応用したもの。

•知成力による容量制限:

保存可能なエネルギーの質と量は、持ち主の知成力に依存する。知成力が高い者ほど、強力かつ複雑なエネルギーを制御し、多くを保持できる。

•物質化機能:

サイクル・リングに直接手を触れることで、保存されたエネルギーを即座に物質化し、取り出すことが可能。これにより、エネルギーから兵装や道具、あるいは記憶結晶のような情報体を実体化させることができる。

•太陽の繭との関係:

「太陽の繭」が惑星規模の力を保持・再生可能とした巨大な保存機構であるのに対し、サイクル・リングはそれを個人規模に縮小した「携帯型再生核」としての性質を持つ。



使用者による応用例:

葛原零くずはら・れい

サイクル・リングを通じて、14個のクラインの輝石の複写をほぼ無限に生成・運用可能。これは、零の知成力の異常な高さと、クラインの輝石が持つ再帰的構造によるもの。

•ユウ:

サイクル・リングから取り出したエネルギーを、専用武装「クリスタル・ソオド」に取り込み、刃先に圧縮・集中させて「アーク・ブレイザー」を形成する。さらに、このエネルギーを直角軌道に収束させ、**「スクエア・リム」**として放出可能。この技は、原理上いかなる巨大構造物・存在であっても切断可能とされる、超高密度・高精度の空間切断攻撃である。










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