表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
先祖返りの町作り ~無限の寿命と新文明~  作者: 熊八
第十二章 進む近代化

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

214/227

第214話 別世界の都市

 それからさらに、年を三つほど(かさ)ねた(ころ)

 この(ころ)になると、鉄道網(てつどうもう)もかなり整備(せいび)が進んでいた。それに(ともな)い、(てつ)需要(じゅよう)(げき)(ぞう)していたため、(てっ)鉱石(こうせき)鉱山(こうざん)のあるイリス村にも駅舎(えきしゃ)建設(けんせつ)されていた。

 また、原油(げんゆ)産地(さんち)であるセネブの町にも鉄道(てつどう)()かれており、原油(げんゆ)のさらなる大量(たいりょう)輸送(ゆそう)可能(かのう)になっていた。

 その(ほか)にも各所に駅舎(えきしゃ)が作られており、日々、様々な物資(ぶっし)を中心に大規模(だいきぼ)輸送(ゆそう)が始まっている。

 しかし、当初(とうしょ)に予定していたような、観光業(かんこうぎょう)にはあまり需要(じゅよう)がなかった。

 というのも、平民の移動(いどう)(きび)しく制限(せいげん)されていたため、貴族に捕縛(ほばく)されることを(おそ)れて、ほとんど利用されなかったのだ。

 貴族たちも、平民の発明品(はつめいひん)()()むのはプライド的に無理だったようで、こちらにも需要(じゅよう)がなかった。

 税収(ぜいしゅう)が多くあり、権力(けんりょく)が強大になっている大貴族の支配(しはい)地域(ちいき)政治的(せいじてき)理由(りゆう)から()けて、周辺(しゅうへん)村落部(そんらくぶ)駅舎(えきしゃ)建設(けんせつ)していたのも影響(えいきょう)したのかもしれない。

 それでも、ガイン自由都市だけは、さらに加速度(かそくど)()けて発展(はってん)を続けていた。

 様々な原材料(げんざいりょう)大量(たいりょう)輸送(ゆそう)可能(かのう)になったため、それらの資材(しざい)(もち)いた開発(かいはつ)(さか)んに(おこな)われるようになっていたのだ。

 さすがに、前世の超高層(ちょうこうそう)ビルの(よう)なものは作れなかったのだが、それでも、この国では(だれ)も見たことがないような高層(こうそう)建築(けんちく)のアパート等が次々に建設(けんせつ)されていった。

 そのため、平民たちの間で、次の(よう)なことが広く(ささや)かれるようになっていた。

「まるで、ガイン自由都市の内部(ないぶ)だけ別世界の(よう)になっているらしいぞ」

 そのような(うわさ)もあったためなのか、移動(いどう)(きび)しく制限(せいげん)されているにもかかわらず、(われ)らの領地への移住(いじゅう)希望者(きぼうしゃ)が、年々、増加(ぞうか)傾向(けいこう)(しめ)していた。

 また、原油(げんゆ)潤沢(じゅんたく)輸送(ゆそう)可能(かのう)になったため、各所への高速(こうそく)道路網(どうろもう)拡充(かくじゅう)順調(じゅんちょう)な進みを見せていた。

 その結果(けっか)移動(いどう)格段(かくだん)安全(あんぜん)になっている上に(はや)くもなっていて、それもあって、ガイン自由都市だけが大きな発展(はってん)()()げていたのである。

 また、鉄道網(てつどうもう)高速(こうそく)道路網(どうろもう)(じゅう)(じつ)に目を()けた領民がいたらしく、それらを利用した郵便(ゆうびん)事業(じぎょう)急拡大(きゅうかくだい)を見せている。

 ガイン自由都市は(いち)大経済圏(だいけいざいけん)の中心地として発展(はってん)を続けており、その巨大(きょだい)経済力(けいざいりょく)は、もはや貴族たちにも無視(むし)できない規模(きぼ)になっていた。

 そのことに(あせ)りを感じている貴族も出始めている(よう)だ。

(このまま発展(はってん)させ続けていけば、いずれは貴族たちを排除(はいじょ)して共和(きょうわ)(こく)建国(けんこく)可能(かのう)になるでしょうね。私の野望(やぼう)達成(たっせい)も、やっと目に見える範囲(はんい)にきましたか……)

 私はそのように考え、一人、ほくそ()むのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ