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先祖返りの町作り ~無限の寿命と新文明~  作者: 熊八
第十二章 進む近代化

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第211話 すぴーかーとまいく

 ニーナの誕生(たんじょう)から、しばらくの時が流れ()っていた(ころ)

 デンキデンシ(こう)学科(がくか)設立(せつりつ)一段落(いちだんらく)していたため、私は(あら)たな研究(けんきゅう)課題(かだい)として、スピーカーとマイクの基礎(きそ)研究(けんきゅう)も開始していた。

 とはいっても、基本的(きほんてき)原理(げんり)以外(いがい)(おぼ)えていないため、ダイガクに(まる)()げする予定である。

 スピーカーの原理(げんり)は、電磁石(でんじしゃく)永久(えいきゅう)磁石(じしゃく)を組み合わせ、それと接続(せつぞく)した(まく)磁力(じりょく)(ふる)わせることにより空気の振動(しんどう)を生み出し、音を()らすというものになる。

 マイクについては、これの(ぎゃく)を行うことになる。

 永久(えいきゅう)磁石(じしゃく)(つな)がれた(まく)に音の振動(しんどう)(つた)え、コイルの前で(ふる)わせると、電磁(でんじ)誘導(ゆうどう)という原理(げんり)によりごく微弱(びじゃく)電流(でんりゅう)発生(はっせい)するようになる。

 この電磁(でんじ)誘導(ゆうどう)とは、スマートフォンのワイヤレス(じゅう)電器(でんき)でも使われている原理(げんり)である。

 電磁石(でんじしゃく)のコイルの周辺(しゅうへん)磁場(じば)を変化させると、それを打ち()す方向に磁場(じば)を発生させるように電流(でんりゅう)(なが)れる現象(げんしょう)を利用している。

 この時に発生した電流(でんりゅう)(なみ)()(ぞん)したものが、レコード等になるのだ。

 これらに必要(ひつよう)になってくるのが、電流(でんりゅう)を、見かけ上、増幅(ぞうふく)させることのできるトランジスタである。

 見かけ上と(ねん)()しているのは、もし単純(たんじゅん)電流(でんりゅう)()やすことができてしまうと、(なが)れている電子(でんし)(りょう)()やすことになってしまい、物理(ぶつり)法則(ほうそく)無視(むし)してしまうようになるためである。

 実際(じっさい)には、弱い電流(でんりゅう)(もち)いて、より強い電源(でんげん)からの電流(でんりゅう)(なが)れを制御(せいぎょ)するのである。

 この制御(せいぎょ)(うご)きは、良く水道の蛇口(じゃぐち)(たと)えられる。

 つまり、弱い電流(でんりゅう)を使って蛇口(じゃぐち)(ひね)(りょう)調整(ちょうせい)し、(なが)れる水の(りょう)増減(ぞうげん)(つな)げるのがトランジスタとなるのだ。

 そして、これができるようになると、スピーカーに接続(せつぞく)するアンプが作れるようになる。

 また、マイクによる電磁(でんじ)誘導(ゆうどう)発生(はっせい)したごく微弱(びじゃく)電流(でんりゅう)増幅(ぞうふく)し、(あつか)いやすくするようにもできるようになるのである。

 スピーカーとマイクができれば、有線式(ゆうせんしき)固定(こてい)電話(でんわ)も作れるようになるだろう。

 ただ、まだまだコンピューターは作れないため、交換機(こうかんき)()ばれる機械(きかい)を、人力で動かす必要(ひつよう)は出てくるだろうが。

 しかし、それでも、ガイン自由都市の内部(ないぶ)での情報(じょうほう)伝達(でんたつ)が、飛躍的(ひやくてき)に早くなるはずだ。

 (ゆめ)が広がる研究が、また一つ、開始されたのであった。


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