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先祖返りの町作り ~無限の寿命と新文明~  作者: 熊八
第十二章 進む近代化

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第209話 二進数と論理回路

 私はすぐにでも電卓(でんたく)の開発に取り()かりたかったのだが、そのためには、デジタル回路(かいろ)基本(きほん)となる2進数(しんすう)論理(ろんり)回路(かいろ)()ばれるものの知識(ちしき)必須(ひっす)になってくる。

 そこで、それらの専門書(せんもんしょ)執筆(しっぴつ)から始めることにした。

 2進数(しんすう)の考え方については有名であるため、知っているという方も多いだろう。

 0~9の数字の組み合わせで数を表現(ひょうげん)する通常の(かぞ)え方が10進数である。それに対し、0と1だけを(もち)いて数を表現(ひょうげん)するのが2進数(しんすう)だ。

 そして、論理(ろんり)回路(かいろ)とは、2進数(しんすう)計算(けいさん)(おこな)電子(でんし)回路(かいろ)のことである。電卓(でんたく)必要(ひつよう)加算器(かさんき)減算機(げんざんき)も、一種の論理(ろんり)回路(かいろ)になってくる。

 これは、AND(アンド), OR(オア), NOT(ノット)()ばれる3つの基本(きほん)回路(かいろ)から作る。

 小難(こむずか)しい専門用語(せんもんようご)(なら)べてみれば、AND(アンド)論理積(ろんりせき)OR(オア)論理和(ろんりわ)NOT(ノット)否定(ひてい)()ばれる。

 これらは、NAND(ナンド)()ばれる一種類の回路(かいろ)だけでも代用(だいよう)可能(かのう)であったり、同じ結果(けっか)でも回路(かいろ)単純化(たんじゅんか)させる最適化(さいてきか)可能(かのう)であったりと、いろいろと(おく)の深い学問(がくもん)(いち)分野(ぶんや)になっている。

 ただ、残念(ざんねん)なことに、私はそこまで深く記憶(きおく)していなかったため、ごく基本的(きほんてき)内容(ないよう)のみを専門書(せんもんしょ)にまとめることにした。

 これ以後は基礎(きそ)研究(けんきゅう)課題(かだい)として、ダイガクに(まる)()げしてしまう予定(よてい)である。

 一年ほどかけて専門書(せんもんしょ)を書き上げた私は、これまでに高等(こうとう)学校(がっこう)やダイガクを設立(せつりつ)してきた経験(けいけん)()かし、先生役となる研究者の育成(いくせい)から始めた。

 さらに一年ほどかけて研究者が(そだ)った時点(じてん)で、彼らと相談(そうだん)して教科書(きょうかしょ)編集(へんしゅう)作業(さぎょう)を進めた。

 こうして、一歩(いっぽ)ずつではあるが着実(ちゃくじつ)準備(じゅんび)を進め、さらに二年が経過(けいか)する(ころ)になると、ダイガクに(あら)たな学科(がっか)を立ち上げることができた。

 『電気(でんき)電子(でんし)工学科(こうがくか)名付(なづ)けられたこの学科(がっか)は、最初こそ人気(にんき)のないマイナーな学科(がっか)であったのだが、後にデンキ式のデンタクが発表されると、徐々(じょじょ)生徒数(せいとすう)も増えていくのである。

「いつかは『プログラミング』可能(かのう)計算機(けいさんき)も作って、本職(ほんしょく)の『ソフトウェア』の学科(がっか)も作ってみたいですね……」

 いつかは情報工(じょうほうこう)学科(がくか)設立(せつりつ)してみたいという、願望(がんぼう)もあるにはある。

 集積(しゅうせき)回路(かいろ)が作れたら最高なのだが、あれには、かなり高度な技術(ぎじゅつ)()(かさ)ねが必要(ひつよう)になってくる。

「おそらく、『集積(しゅうせき)回路(かいろ)』が実現(じつげん)するほどの時間をかける前に、力を付けた平民たちによる革命(かくめい)()きるとは思うのですが……」

 私は、一人、領主館の自室(じしつ)でかなり物騒(ぶっそう)なことを(つぶや)いていた。


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