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先祖返りの町作り ~無限の寿命と新文明~  作者: 熊八
第十二章 進む近代化

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205/226

第205話 新たなおしどり夫婦

 蒸気(じょうき)機関(きかん)の発表の興奮(こうふん)が、まだ()めやらぬ(ころ)

 ヨシツネの結婚式(けっこんしき)が始まっていた。

 ヨシツネには(おさな)(ころ)から魔法の才能(さいのう)があり、本人の意欲(いよく)もとても高かったことから、私も熱心(ねっしん)に魔法を(おし)えていた。

 その結果(けっか)無詠唱(むえいしょう)魔法(まほう)こそ使えなかったのだが、エストのように、かなり多彩(たさい)な魔法を使いこなす優秀(ゆうしゅう)魔術師(まじゅつし)成長(せいちょう)していた。

 もちろん、私が(おし)えた「いべんとはんどら」の魔法も使いこなしている。

 ヨシツネは魔道具にも強い興味(きょうみ)(しめ)しており、この分野(ぶんや)での才能(さいのう)豊富(ほうふ)であった。

「もし、領主にならなくてもいいのであれば、私は大おじい様に弟子入(でしい)りして、ヒデオ工房で魔道(まどう)()職人(しょくにん)になりたかったですね」

 このようなことを、ヨシツネは少し(さみ)しそうな(かお)(かた)っていた。

(少しでも早く共和(きょうわ)(こく)建国(けんこく)して、子孫(しそん)たちに職業(しょくぎょう)選択(せんたく)自由(じゆう)(あた)えなくては)

 私はこのように思い、野望(やぼう)()し進めることを、また強く決意(けつい)しなおしていた。

 どちらかというとインドア()のヨシツネであったのだが、彼が生涯(しょうがい)伴侶(はんりょ)として(えら)んだのは、かなり活発(かっぱつ)なお(じょう)さんだった。

 彼女はヘレナさんという名前で、赤毛をショートヘアにした、どこかローズさんの面影(おもかげ)がある素敵(すてき)な女性だ。

 ヘレナさんは、美味(おい)しいものを食べるのが趣味(しゅみ)だと公言(こうげん)しており、度々(たびたび)、ヨシツネを()れ出して、(あたら)しい評判(ひょうばん)のレストランへと()り出していた。

 そんな二人は順調(じゅんちょう)にお付き合いを続け、昨年、正式に婚約(こんやく)していた。

 積極的(せっきょくてき)なヘレナさんは、人目も(はばか)らずにヨシツネとスキンシップを(はか)っていた。そのため、周囲(しゅうい)には(まゆ)(ひそ)めるものもいたのだが、本人たちはどこ()く風であった。

「大おじい様とクリスさんのイチャイチャに(くら)べたら、私たちなど可愛(かわい)いものですよ?」

 そのように、ヨシツネに指摘(してき)されることもあった。

「大おじい様の悪いところまで(ふく)めて、そっくりになりましたね」

 父親のイサミは、このようなことを、苦笑(くしょう)しながら(かた)っていた。

 私はヘレナさんをローズさんに(かさ)ねていたのだが、周囲(しゅうい)はどうやらクリスさんに()ていると認識(にんしき)しているらしい。

 そんなヨシツネとヘレナさんも、今日、正式な夫婦(ふうふ)となった。

 ガイン自由都市に、(あら)たなおしどり夫婦(ふうふ)(たん)(じょう)した瞬間(しゅんかん)でもあった。


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