はじめての夫婦の寝室
はじめて入る夫婦の寝室。
私の部屋よりも更に広く、それに大きなベッドが一つある。
ソファにテーブル。
その上にはおつまみとワインがセッティングされていた。
そのソファにすでにルーカス様が座っていた。
私がノックをすると出迎えてくれたルーカス様。
きっとこの部屋も今日で見納めだろう。
もう来ることはないだろう。
ルーカス様に手を引かれベッドまできた。
震える私を抱き寄せて耳元で
「大丈夫だよ。私には君の全てを受け入れる自信がある。」
自信満々にそう言うルーカス様。
「少し向こうを向いていただいていてもよろしいですか?」
「わかった。」
私は夜着に手をかけた。
背中以外を見えないように準備した。
「ルーカス様。見ていただいて大丈夫です。お見苦しいものをお見せしますが…。」
最後のほうは小さな声になってしまった。
小さな頃から父にも兄姉にも傷物と言われてきた痣。
それを好きな方にお見せする。
引かれてしまうに決まっている。
息を呑む音が聞こえた。
やっぱり引かれるわよね。
「申し訳あり…え?」
申し訳ありませんでした。着替えますね。
そう言おうと思ったのにルーカス様がすぐ後ろにたっているのがわかる。
そして
「綺麗だ。」
そう言うと背中にキスをされた。
「ルーカス様!?」
「こんな綺麗な薔薇の証なのか。巫女の証は。私だけの巫女。」
そう言うと私の背中にキスをしていく。
背中の痣に唇を這わせるようにチュッと艶かしい音を立てながら
「…あっ…。」
思わず声が溢れる。
「可愛い私のソフィア。」
「ルーカス様。」
ルーカス様はそう言うと私を後ろからきつく抱き締めた。
そしてこう言ったんだ。
「この巫女の証を傷物と呼ぶなんてどんな美的感覚をしてるのか。こんな美しいものを。」
そう言うと私の背中がはだけるようになっていた夜着をなおしてくれた。
私達はソファに座ってワインとおつまみをいただいた。
隣に座るルーカス様を意識してしまう。
背中にキスされてしまった。
ルーカス様に触れられた場所が熱をもっているようだった。
はじめての感覚。
それにワインを呑んだらなんだか頭がふわふわしてきた。
「思わず背中にキスしてしまいすまなかった。見た瞬間我慢できなかった。好きな女性が悩んでいた傷物と言っていた痣があまりにも美しい薔薇の巫女の証だったから。」
申し訳なさそうにそう言うルーカス様。
私は首を振って
「嬉しかったです。長年醜い痣だと思っていたものを美しいと好きな方に言ってもらえて、受け入れてもらえたから本当に嬉しかったです。」
ルーカス様に笑顔を向けてそう言うとルーカス様は私の頬に大きな手で触れる。
温かい大きな手。
「私、ルーカス様の手好きです。温かくて大きな手。」
そう言ってルーカス様に微笑むとルーカス様の顔がいきなり近づいたと思うと唇にキスをされていた。
優しい触れる様なキスからどんどん深いキスに変わっていった。
頭がアルコールでホワホワしてる私は何も考えられなくなってそのキスに夢中になっていった。




