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傷物の夫人は旦那様に尽くしたい  作者: すのーきゃっと
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セシルとイリスの話

「今は無きリヌエーヌ国。その国の魔法騎士団長とリヌエーヌ国宰相の娘の子供が私の父でした。リヌエーヌ国の貴重な存在である薔薇の巫女を巡り各国が侵略してきました。その戦火に巻き込まれないように私の祖母は父を連れてこの国の遠縁を頼りそして父はその遠縁の養子となりました。父は祖父譲りの魔力を持っていましたが祖母に言われ魔力があることを隠していました。そして縁あって父は男爵家の令嬢と結婚し私が生まれました。ただその男爵家は母は知らなかったようですがリヌエーヌ国の忘れ形見である王女様は生きてると信じ、探していたようです。父は味方になってくれると思い口を滑らせてしまった。自分はリヌエーヌ国の出身の母から生まれたのだと。父は騎士団長だったと。父にも優しく接していた男爵家の方々はその話を聞いた瞬間に目の色が変わったと。父は嫌な予感がしたのか私をこの領地にある教会にお願いしていきました。私が生まれた頃の話です。父からの手紙をあの箱とは別に預かっていた司祭様が私と離れるのがわかると手紙を手渡してくださいました。そしてその男爵は今この何年間で侯爵家にまでなっています。宰相の地位まで上り詰めていました。私の祖父ということになります。ホーネット侯爵家です。両親は行方しれずのようです。母まで行方しれずと言うことは父と一緒に今もどこかにいるのかもしくは父を庇い一緒に…。」

そこまで言うとセシルは小刻みに震えている。

「ありがとう。セシル。話してくれて。」

私はそっとセシルの身体を包み込んだ。

セシルは静かに涙をポロポロ流していた。


「では、私も。奥様には先日もお話しましたが私の母は奥様お母様専属のメイドでした。リヌエーヌ国薔薇の巫女である奥様のお母様も戦火を逃れるためリヌエーヌ国と縁あるお屋敷で養子として過ごされました。母も一緒に。薔薇の巫女とはリヌエーヌ国の王位継承権を持つ巫女の証。何にも代えがたい能力を持つものです。王位継承権をもつ女児で薔薇の証を持つもの。それが奥様のお母様でした。奥様のお父上である伯爵様は何も知りません。多少の魔力はあるとは思ったかもしれませんが。奥様も奥様のお母様より魔力を封じられてきてました。そして私も奥様の魔力を封じる魔法を使っておりました。これは私の母が奥様のお母様より言付かっての事です。」

私の魔力を封じてたって…。

そんな事できるなんて…。

イリスって私よりよっぽど魔力あるんじゃないかしら。

「奥様の魔力が公になれば奥様が危険にさらされます。それはどうにか避けたい。何があっても私は奥様を守ります。でも、私だけではどうにもならないほどの大きな力が動いてる可能性にセシルと出会い、そして今日の事も含めて感じました。奥様を必ずお守りしたいのです。」

イリス…。

私はイリスの背中をトントンと叩く。

「ありがとう。イリス。」

イリスも抱きしめる。

「コークス、私も知ったばかりで正直よくわらないのよ。なので近々結婚の報告ということで母方の辺境伯家へと行く手配してもらっていいかしら。それとルーカス様に今のお話を極秘でしたいの。別宅にはルーカス様の大事な方がいるとは思うけどそこなら変な盗聴やカメラついてないゆじゃないかしら。そこで二人で話せるなら話して。もしできることならセシルに確認してもらって。」

「かしこまりました。奥様。」

「よろしくね。」

「セシルもイリスもありがとう。じゃ…。この者たち、そしてこの者たちの大事な人達をお守りください。」

ぱっと一瞬光ったと思うとすっと光はコークス、イリス、セシルの中へ消えていった。

「ソフィア様、力は軽々しく使わないでください!」

セシルが可愛い顔なのに目を釣り上げて怒ってそう言う。

「軽々しくじゃないよ。大事な人達に使ったのよ。重々しく使わせてもらったわよ。」

そう言って笑顔を向けるとなんとも言えない顔のセシルと苦笑いのコークスとイリス。

私はお茶とお菓子を片付けてもらい執務をして書類の山を減らし、そしてセシルの魔法を解除してもらった。

それならイリスは残り、コークスはセシルを連れて屋敷内の案内に出ていった。

結局、セシルを休ませてあげられてないなぁ。

夕食終わったら今日はとりあえず休ませてあげて、ルーカス様の許可を得たら、イリスの元でメイド見習いとして私の身の回りの世話をしてもらうようにしよう。

そんなことを考えながら執務をこなしていたんだ。

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