聖獣と守護騎士の少女
ケーリの町に入ると…。
「わぁ。神聖な空気に覆われてる。凄い。」
「確かに。」
私とイリスがそう話してるけど、コークスと護衛騎士は首を傾げている。
イリスも多少の魔力の感知はできて、攻撃魔法が使える。
秘密みたいだけど。
それに私を守る為にしか使わないと言っている。
私はこの魔力が1番強いとこに辿っていく。
教会の先の森の中。
そこに白くてふわふわモコモコの小さな犬?みたいなのが宙を舞っていた。
そこに一人の少女もいた。
そして、そのふわふわモコモコが凄い勢いでこちらに向かっていた。
なに!?
慌ててその女の子もこっちに向かってくる。
「どうしたの?見つけたの!?」
そう言いながら一直線に私の元へ。
イリスが魔法を唱えるよりも速く、そして護衛騎士が私の前へ来るよりも速く、私の胸に飛び込んできた。
なんだか泣いてるように感じて頭をなでてあげると余計に
「キューン。」
と可愛い声を出す。
何!?
この生き物。
めっちゃ可愛い。
「ハァハァ。」
女の子も息を切らしてやってきた。
「やっと会えました。お待ちしておりました。」
その子は礼儀正しく跪き頭を下げる。
まだ、ほんの小さな女の子なのに。
どうして?
イリス?
イリスも同じように跪き頭を下げる。
「やめてよ。イリスまで。」
わけのわからない私。
それにコークスも護衛騎士もジーッと二人を見つめる。
それにしてもこの聖なる魔力の気配はこのフワモコから発せられてるみたいなんだけど…。
私から離れる気配ないみたい。
私はイリスと小さな女の子を立ち上がらせる。
女の子の目線に合わせて
「あなたのお名前は?」
「セシル」
「セシルさんね。」
「はい。ソフィア様。お会いしたかったです。」
「なぜ私の名前を?」
「私は夢見です。全て見えるわけではありませんが私がお仕えする方はソフィア様。そして1週間ほど前に現れたこの子はソフィア様をお守りする聖獣なのです。」
私にくっついているフワモコは聖獣様。
「ここに結界は張ってありますがこの方達にもお話聞かれても差し支えありませんでしょうか?まぁ、そうでなければこの結界内には入れないと思いますが。それにもしソフィア様に仇をなそうとするのであればここで聞いた話は記憶から消されるようにしてますので心配はありませんが。」
淡々とそういうセシル。
「こんな小さいのに色々背負わせてしまっているのね。ごめんなさい。」
私はセシルのその小さな身体を抱きしめる。
ビクッとしたと思うと微かに震えてる。
「大丈夫よ。ここまでよく一人で頑張ってくれてたね。ありがとう。」
私はセシルの小さな頭を撫でるとセシルは私にしがみついた。
そして微かに震えてる。
こんな小さいのに…。
〜〜〜〜〜コークスside↓↓↓〜〜〜
夢見の少女に見たことのない生き物…いや聖獣。
そして、この小さな子は結界を張り、その上一定の条件まで施していると…。
この街に入ったとき、奥様は神聖な空気に覆われていると言っていた。
私にも少し感じた清々しい空気感。
それを強く感じたのはあの聖獣と言われる生き物だ。
奥様から離れようとしない聖獣。
それに少女が跪くと同寺にイリスまで跪いた。
奥様は一体…。
謎の生物は何かを探しているようだと報告を受けていたがそれが奥様だったとは。
今も奥様の肩にのり、くっついて離れようとはしない。
とにかく話を聞かなければ。
「セリス様はこの教会の方ですか?」
私の問にまっすぐ私に向き
「私の両親はなくなり、この教会に引き取られました。」
「そうでしたか。奥様、教会の司祭にお話を聞かれたほうがよろしいのでは?」
「そうね。そうしましょう。」
私の言葉に奥様も頷いた。
あの陳情書はこの教会の司祭からだったから。
ここに導いたのはこの教会の司祭。
こうなる事がわかっていたんじゃないかと私は思ったし、もしかしたら奥様もそう思ってるのかもしれないと思った。




