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傷物の夫人は旦那様に尽くしたい  作者: すのーきゃっと
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公爵家の短剣と鉱石

「あ、そういえばどのくらいであの書類の山を終わらせたかでしたね。」

「あぁ。」

「ざっと5時間ほどでしょうか?」

「5時間…。あの量を…?」

「もっとだったかもしれませんがそうたいして変わらないと思います。ねぇ、イリス。」

「はい。正確には5時間と30分です。」

「そんなものよね。」

「一つ一つ丁寧にまとめて簡潔にメモもつけてくれていた。非常にわかりやすかった。」

「それなら良かったです。少しでもお役に立てたのなら。」

「君は優秀なんだな。噂には聞いていたが思った以上だった。」

「光栄です。公爵様。」

「………。」

「………。」

もう話は終わったかな?

やらなきゃいけないことがたくさんあるんだけど…。

「なにかそわそわしているように感じるが。」

「やらなければいけないことがありますので。」

「作物の瓶詰めで何か作れないかと鉱石を調べることかな?」

「それと川が溢れる危険性を調べます。」

「そうか。私も手伝わせてくれ。」

「え?」

「自分の領地のことだからな。」

「それはそうですが…。お忙しいのでは?」

お付き合いしてる方が待ってるのでは?

「大丈夫だ。少し行き詰まってるのでそれにも力を貸してもらいたいと思ってるので私の方で川の溢れる危険性と作物のほうを受け持つから鉱石のほうなんとか魔剣を作れるように知恵を貸してもらいたい。」

「魔剣ですね。公爵様も剣貸していただけますか?それか何かこの剣に魔力をうつしたいというのありますか?剣と鉱石の相性もあると思うので必ず合うとは限りませんが…。」

「相性…。」

「はい。相性はあります。人にもあります。」

「そうなのか。」

「はい。では、私はそちらのほうとりかかります。公爵様ありがとうございます。」

「こちらこそ。ありがとう。」

そう言うと公爵様は執務室を出ていった。


私は自分の部屋で鉱石をテーブルの上に出した。

公爵様の短剣とともに。

公爵様の短剣に手をかざす。

一度だけしかやったことないけどできるかな…。

この短剣…。

そうか…。

短剣を一度テーブルの上において1番魔力の強い鉱石を右手の上に置き左手をかざす。

赤い燃えるようなオーラに覆われる鉱石。

そして、短剣を左手で握り右手は鉱石を握り鉱石から剣へ魔力を移動させる。

身体が熱い…。

短剣をもつ左手がどんどん熱くなっていく。

公爵家に代々受け継がれている短剣。

代々の公爵様を守ってきた短剣。

公爵領の鉱山の魔石なら相性は良いに決まってる。

魔力の移動が終わったのかぱっと短剣が赤いオーラに包まれている。

フラフラする…。

この魔石凄いな…。

この短剣きっと公爵様を守ってくれる。


「ソフィア!?」

公爵様?

今名前…?

そのまま私は意識がなくなってしまった。

たくましい腕にふわっと抱き上げられた気がしたんだ。

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