表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/34

絵本

 みなさん、ブロッコリー!!


 いえ、違います、ついにぶっ壊れたわけではありません。今、「君は元から壊れてるだろう」って思った人、後で職員室にくるように。


 毎回、なんとなく「こんにちは」から始まっていた当エッセイですが、よく考えなくても読まれる時間帯が昼とは限らないんですよね。たまたま真夜中や早朝にいらっしゃった方が、急に「こんにちは」なんて言われたら、パニックになって血圧が上がり、くも膜下出血で死んでしまうかもしれません。それはとても困ります。


 そこで、「朝昼晩と通用する挨拶はないだろうか……」と、夜もよく寝て考えていたところ、「ブロッコリーには、こんにちはとこんばんはという品種がある」という耳より情報をゲットしまして。それを元に自分で検索してみたら、予想通り「おはよう」という品種もあるではないですか!! ビンゴ!! これを利用しない手はない!!


 つまりブロッコリーは、全ての局面を包括するような、究極の挨拶になりうるということだ!! ならねぇよ!!……と間髪入れずに突っ込まれた気がしなくもないですが、私はこの「ブロッコリー万能挨拶運動」を全力で推し進めたい!! 


 これで、「記事の最初の挨拶、どうしよう……」と思い悩んで一日を棒に振る人々と、くも膜下出血で亡くなる方々の両方が、一挙に救われるのです。ブロッコリーは、世界に平和をもたらすのだ……!!


 ……はい、気を取り直して! 


 本日のテーマは「絵本」です! えっ、毎回無駄な前置きで文字数稼いでごまかしてないかって? ちょっと何言ってるのか分かんないなー。さーて、本編のはじまりはじまりー!!


 皆さんは、絵本って知ってますよね? 今回は私も知ってます、大丈夫です。最近は、絵が飛び出してきたりだとか音が出たりだとか、留まることを知らない勢いで絵本のハイテク化が進行中のようです。


 そうなると、絵本という名称はもはや時代遅れな気がしてきます。ここは現状に合わせて、多機能付きマルチパーパス書籍(略してTMPS)とかに改名したらどうでしょう。……はい、却下ですね。承知しました。


 絵本といえば、私が通っていた幼稚園では、冊子化された絵本が週に一回ほど配布されていました(公式に冊子化されたものです)。それを、寝る前に母親が朗読してくれたんですけど、幼き私はこれに茶々入れるのが楽しくて仕方なかったようです。


「島につくと、赤鬼と青鬼が桃太郎を待ち受けていました」

「きいろおにもいるよ!! きいろおにがつよいんだよ!!」

「そっかー、でも、今回はいないみたい!」

「ちがうよ、どこからともなくでてくるんだよ! あと、にじいろおにがでてきたらいっかんのおわりだよ!!」

「虹色もいるん? 確かに強そうだねー。桃太郎勝てるかなー?」

「ももたろうじゃたおせないよ! でも、ウルトラマンならたおせる! にじいろおにはビームもだす!」

「凄いね、虹色鬼強そうだね!(これは、今日も最後までたどり着けないな……)」


 こうして、散々言うだけ言って満足した私は、母親の努力も虚しく話の途中で爆睡していたようです。まったく、なんて子どもだ。桃太郎にウルトラマン出しちゃダメじゃないか。せめて金太郎くらいにしないと。


 幼稚園で配布されていた絵本は、基本的には一般的な童話が中心でしたが、中には極めてアーティスティックで理解に苦しむような、これ幼稚園児が見てもモノにできないだろ、って幼稚園児が見ても思う程前衛的なものもありました。園は、我々に何を期待していたのか……。


 その中でも特に印象深かった作品があるのですが、残念ながら題名が思い出せません。「はな」とか「やま」とか、凄く短かった気がします。雪山を、二人の旅人(?)が歩いているような内容でした。


 この絵本、文字が殆ど書かれていないんです。ズバリ絵本。書いてあっても、大体は「びゅぅー」とか「ひゅーひゅー」とか、その手の擬音語でした。そして、意味のある唯一のセリフが、


「あれは、やまの、ばんばじゃ」

「んだんだ、やまの、ばんばじゃ」


 ……だけです。その後、山のばんばが魔術を使って襲いかかってくるわけでも、仲間に加わるわけでもなく、旅人は静かにその場を離れていきます。で、終わります。


 いやいやいや、ちょっと待ってくれ!! 山のばんばは何しに出てきたんだ!? ……って、突っ込まざるを得ない内容ですが、そう突っ込む人はたぶん、何も分かっていないのでしょう。あの絵本は、選ばれし人類をふるいにかけるための道具……だったのかもしれません……。


 ちなみに私は、その絵本を読書感想文の題材にしたことがあります。とにかく楽に読める本を追い求めた結果辿り着いたのですが、むしろハードル高いだろ……。何を書いたのかは、記憶にありません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ