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刹那の夜  作者: ヌンコ
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一瞬の夜

韓国人作家で、翻訳して小説を書いているので、誤字脱字が多いです。

もうしわけないです。

良かったらゆっくり読んでみて下さい(*^^*)

今夜ジスは、遠いところ... 最も高い所に上がらなければならなかった。


彼女は酒に酔った姿で、そこに向けて登っていった。 精神が少しおかしかった。階段を登ること自体は大変でもなかった。



しかし、高いところから見える輝いてきれいな風景は、彼女の心を痛めた。


真っ白で高い靴を脱ぎ捨てて柵の上をよろよろと歩いて通っている。 まるで一本綱渡りをし、バランスを失いそうな動きだった。


それでも彼女の口からは笑いが込み上げてくる。 笑うたびに大きくて丸い目は半月がなり、赤色のリップスティックを濃厚に塗った細くて長い口の両端は、高く舞い上がった。


彼女はポケットに入れておいたスマートフォンを取り出して正面からカメラを見据えたまま話した。


"最後にみなさんに一つだけ聞いてみます。 そしてお姉さん? お姉さんはここにいることは知ってるよ。"


柵の上を歩いていた彼女が止まった。 高い空を眺めながら数字を数える。 遠くから飛行機の明りがきらめくのが見える。

彼女は自分も空を飛べるんだろうという期待感に、それに付いて行く。



その時、ついバランスを失ってしまった。



空を飛び交っていたのもつかの間、まもなく底ではガツンと音が聞こえてくる。


強くて重厚な音だった。 まるで巨人が歩くように地面を揺らしたその音は地震が発生したものもないが、非常に短い間だが、地面が揺れた。


その音に道を歩いていた市民みんなは大声を出して驚愕した。 たとえ音のためだけではなかった。


"ああ、さ・・・自殺だ。"


"自殺か?"


"屋上から落ちた。"


"あの...あの子なにもの? もしかして..."


"まさかジス"


"ジスである。 ジスが合っているみたい。 ちょっと前まで..."


"うるさいよ!早く救急車を呼ぶよ。"


人がざわめく声は彼女の耳に伝えて負けるはずない。 すでに心臓の鼓動が止まってしまった彼女の唇が動くはずがない。 それでも彼女の唇は動かしているようだった。


"お姉さん…私はお姉さんのように住むのがいやになったの。"


これから絶対に覚めない眠りに落ちてしまった彼女が、これ以上目を覚ますはずがない。 目を開けているが、何かを考えることも記憶することもない。


"ジス。私の妹。"


遠いところで、静かな足音とともにジスのそばに迫っているある女性がいた。 真っ黒なアスファルトの上を赤黒い血で染めた、体から抜け出した赤い液体は誰も来ないようにという警告かのように、だんだん範囲を広げていった。


遠いところで救急車の音が聞こえてくる。 まもなく救急隊員の登場に追い込まれていた人は後ずさりした。 ジスのお姉さんは妹が立ち去るのを遠くから見守ってばかり見るだけで、体を動かしても言葉をかけない。




お姉さんはとても有名な人だ。 最初から有名じゃなかったけど、今は有名な人に変わってしまった。


姉は誰より勉強ができた。 努力することより、生まれつきの運とチャンス、そして頭が良かった。 本当に頭が良かった。


学校に、1人や2人ずつは存在する人物。 顔だけ見ても、勉強がとても上手そうなそんな人物。 それと同様に上手な学生だった。

たとえ体を動かす運動と口はなかったが、文章で表現することは誰よりも上手だった。


しかし、友達付き合うのが下手なので、校内大会がある時に自分の長所を発揮できる仕事には誰も彼女を推薦しなかった。


"私がね。 妹をちょっと調べて。"


"年下?妹がいたの?”


"うん。いるよ。妹。 "

"何それ? 君が妹をどう分かる?"


"私の弟と友達だよ。"


"あ、君の弟は男の子だっけ?”


ひそひそと話していた学生たちは、ジスのお姉さんを非難して静かに。 とても静かにあざ笑っていた。

しかし、勉強が上手なのは、学校では強力な兵器とも同じだった。 さらに、ジスのお姉さんは事故を起こしたり、トラブルを起こしておらず、偉そうな顔をしたり、しなかかった。 そんなことする人にもなれなかったし、する方法すら知らなかった。 する必要性を感じなかった。


授業時間には勉強をして音楽の時間には歌を歌いながら美術時間は絵を描いて試験期間になると試験を受けた。 普通の学生のように見えるけど、いつもご飯は一人で食べた。


同じクラスの生徒たちは彼女をからかっており、幽霊扱いをしたりもした。 それは無関心。 いじめとは少し違った形だった。


彼女を苦しめなかった。 ジスのお姉さんも、このような生活にたいした不満がなかった。 ただ黙々と自分のする仕事をしながら授業を聞いて静かに学校を通っている、そんな学生だった。


彼女には一つ以上する点はあった。 教師も同様に、彼女を信頼しても時にはおかしいと感じたりもした。 学生は必要なことについてはジスのお姉さんを利用したりもした。 彼女も何の言葉もしなくて、すべてのことを聞いた。


家にいたジスはお姉さんが写っている幼い頃のアルバムを見た。 彼女は両親の姿も確認した。 姉さんとは一緒に撮った写真がたくさんいる。 自分が生まれる前、家族同士でよく旅行に通っていたようだ。 遊園地や公園、海と渓谷。毎回新しい場所が分かった。


"楽しかったよ。"


彼女は両親と一緒に撮った写真や旅行を通った記憶がまったくない。 それを証明してくれることがアルバムの中に自分の姿が一枚も盛り込まれていない。 お姉さんとも旅行に行ったり、一緒に家を出てみたことがない。 いつかジスはお母さんに聞いてみたことがある。

"母。 私はなぜ、家族と旅行一度行ったことがないの?"

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