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5話 元の世界へ
しばらくすると、信長様が来た。
「本当に、大丈夫なのか?」
「はい。ただ後頭部をぶつけただけですから。あ、それとお金ください。」
「は?」
「は?じゃないですよ。ちゃんと任務果たしたんですから、お金ください。」
「は?は?」
んもう!
「御免!」
ひげおじさんが入ってきた。
「レナ殿、はるか遠い未来から、よくぞここまで来てくださった。代金じゃ。」
永楽通宝と刻まれたお金を五枚もらった。
「これくらいでいいか?」
「はい。もちろんです。だって、昔のお金って、今では大金とされているんですよ。両替すれば大金になるはずです。」
ポケットからスマホを取り出した。そして、『タイムスリップ』という表示をタップした。
すると、ひげおじさんや信長様、藤吉郎君がゆがんでみえた。
目の前が真っ白になった。