1−大地と裕輔
ちょっと子供っぽくて、楽観的な「大地」。それと反対に大人っぽくて、ちょっと何を考えているかわからない感がある「裕輔」。その周りを巻き込んじゃって楽しい高校生活をおくっていっちゃうぜ!と、いう「なんとなくせいしゅん」みたいなかんじで〜。
やわらかい風が寝転がっているボクの肌をなでるように抜けていく。この気持ちいい感じがボク、柏大地は大好きだ。というよりこの柔らかな風が吹くこの大空町が大好きだ。しかも大地と大空なんて、とても運命的にかんじないかい?いや〜感じるよね〜。
「大地、気味悪いぞ…」
「えっ、なんだ裕輔か。聞こえてた?」
「うん、しっかりとね。」
「まぁいいよ〜。」
「大地って、ホントそうゆうとこ気にしないよな。」
「まぁね〜」
さっきから、会話をしているこの少年はボクの幼馴染、木場裕輔。かれこれ幼稚園からの付き合いで、運動が得意で勉強もそこそこ、顔も海に近いこの町に住んでいるからなのかサーファーのように良い感じに日焼けし整っているから、結構女子からはモテる。
そんな裕輔とボクは、性格とかは別として他の人から見るとそっくりらしい。「後姿なんてみても、まったくわからないから!」と、ある女子に言われてボク達2人はその時から、そっくりだということを認識し始めた。
「そういえば、明日入学式だな〜。」
裕輔がふと言った。
「そうだね〜。でも裕輔とボクはずっと一緒で、また一緒だからあんまり変わらんね〜。」
「まぁ、離れても良かったんだけどな。」
裕輔がそんなこというからボクも、
「そんなこと言うなや!」と、ちょっとむきになってこういってみる。すると裕輔は、
「冗談よ〜。一緒のほうが楽しいしな!」
いつものように、こんな会話をする。
「明日、一緒にガッコ行こっか〜。」
「いいぞ。8時に大地の家で間に合うよな?」
「うん、うちから学校歩いて5分で着くからね〜。」
「なら余裕だな。」
そう、ボクの家からこれから通う高校はとても近いのだ。「まぁ、成績もそこそこだしそこでいっか!」と迷わず自分と裕輔で決めたのだ。ちなみに言うと裕輔と家はというと時間で言うと20秒、距離で言うと30mほどのきょりである。ちかいだろう?
「そろそろ、帰ろうか〜。」
「そうだな。明日は入学式だし早く帰ろうか。」
寝転げていた体を2人は起こし、同じく伸びをし、立ち上がった。
「じゃ、かえろか〜。」
「おぅ。」
2人はこうして、同じ方向に帰っていった。




