もう一人の自分(その3)
過去話はある程度触れる程度にしときます。
あれはいつだったか。俺が幼い頃だった。
案の定というのもあれだけど、育ての親に罵られていた。
お前の親はろくでなしで、くずなのだと言われ続けた。
それに対して、一度だけ反抗したことがある。
「俺はそうやって人を馬鹿にする人は嫌いだ!」
その一言で、あいつは激怒した。
所詮、俺なんかの言葉なんてと思ってたのに...
それから、体の至るところが傷つけられ、包丁を持ってきて脅された。その時だった。
自分が何をしていたのか分からないけど、その日以来、あいつが親を罵ることはなくなった。
僕の中のもう一人の僕。蓮との出逢いだったと思う。
簡潔にいうと...二重人格ってやつだ。
俺が危ない時、蓮が助けてくれた。俺にとっての家族みたいなものだった。
でも、最近は全然そういうのがなかったのに...
いきなり出てくるのには驚いた。しかもなんか強いし。
まあ、詳しい話はまたいつかにしよう...それよりも...
「ここはどこでしょう?」
いや、知らねえよ。
こんな夜、ましてやさっき襲われたばかり。
妖怪が襲って来たらひとたまりもない。
「こんな夜に何をしてるのかしら?」
...前言撤回。女に襲われてみたいな。
「襲ったりしないわよ。」
なんかさっきもそうだったけど、心よまれすぎでしょ。
「もうこんなに暗いし、あなたみたいな人が神社まで行こうなんて、死ぬわよ?」
「えっ、そんなにやばいの?」
さすがに軽率だったか...
けっこう強くなったって思ってたのにな...
「もう暗いから、うちに来なさい。」
「えっ、いいの?」
こんな女の子とひとつ屋根のした...
「シャーン」「ハーイ」
...ありのまま今起こったことを話すぜ。
少し不純なことを考えた。そしたら人形がしゃべりながら俺に視線を向けた。何を言ってるのか(ry
「あなたが変なことをするからよ。」
「そういえば、あなたは?」
短い金髪の髪の毛が揺れる。こちらを向いて、彼女は言う。
「あたしはアリス・マーガトロイド。魔法使いよ。」
駿「アリス...可愛いな」
ゆくひめ「そうだね」
霊夢「あんた達何してるの?」
駿・ゆくひめ「男同士の秘密ってやつだ。」
蓮「...はぁ」